HuaweiがAIを統合した「HarmonyOS NEXT」のベータ版と独自LLMの「Pangu Large Model 5.0」を正式に発表

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2024年6月21日、Huaweiが自社OSの「HarmonyOS NEXT」のアップグレード計画を発表しました。HarmonyOS NEXTはAndroidから完全に脱却し、独自の「Harmonyカーネル」を採用したOSで、今後は「Huawei Mate 60シリーズ」など現行機種向けに展開されていく予定です。
Huawei confirms HarmonyOS NEXT upgrade plan: Devices and Rollout Time - Huawei Central
https://www.huaweicentral.com/huawei-confirms-harmonyos-next-upgrade-plan-devices-and-rollout-time/
Huawei officially launches HarmonyOS NEXT Beta - Huawei Central
https://www.huaweicentral.com/huawei-officially-launches-harmonyos-next-beta/
Huawei HarmonyOS NEXT 2024 紹介 - YouTube

Huawei Launches New Harmony OS, AI Model to Rival OpenAI, Google | Tech Times
https://www.techtimes.com/articles/305940/20240621/huawei-launches-new-harmony-os-ai-model-rival-openai-google.htm
HarmonyOS NEXTはHuaweiが独自開発したOSで、Linuxと比較してメモリ効率3倍を実現したとされています。
特に、AIインフラストラクチャの「Harmony Intelligence」を統合しているのが特徴。Harmony Intelligenceは画像生成やテキスト翻訳、顔検出、カード識別、OCR認識などさまざまなタスクを実行可能で、人間が発した音声を修復してクリアにしたり、他の人の音声をテキストに変換したりする視覚・言語障害者向けのサポート機能なども搭載しています。

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Androidから脱却するため、Android向けのアプリケーションはサポートされなくなります。記事作成時点でOSの開発版が提供されていて、開発者は目下ネイティブアプリの開発に取り組んでいるとのこと。
HarmonyOS搭載端末の利用者は順調に増えており、中国国内ではiOSを上回るほどの勢いに達しているとのこと。Bloombergの試算ではHarmonyOSを搭載したデバイスのアクティブ台数が9億台に達したとされています。収益も右肩上がりで、2024年第1四半期は純利益が前年比564%増だったと報告されています。
Huaweiは「HarmonyOS NEXTは、シームレスな接続、より安全な操作、デバイスのよりスマートな機能でユーザーを支援する多くの機能を備えています。このOSは複数デバイス間のアプリのシームレスな相互接続に主眼を置いていて、ユーザーはデバイス間で自由にコンテンツを共有したり、アプリケーションを接続したりできるようになります」と述べました。
6月21日から、開発者向けベータテスト版が「Huawei Mate 60シリーズ」「Huawei Mate X5シリーズ」「Huawei MatePad Pro 13.2 tablet」で利用可能になっています。ベータ版は2024年秋に、安定版は2024年第4四半期に、「Huawei Mate 60シリーズ」「Huawei Mate X5シリーズ」「Huawei Pura 70シリーズ」等で利用可能になります。

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HarmonyOS NEXTの詳報に続き、Huaweiは独自LLM(大規模言語モデル)の「Pangu Large Model 5.0」も発表しています。
Huawei Cloud unveils Pangu Large Model 5.0 - Huawei Central
https://www.huaweicentral.com/huawei-cloud-unveils-pangu-large-model-5-0/
Pangu Large Model 5.0は、モバイル・PC端末向けで10億パラメーター級の「Pangu Eシリーズ」、低遅延および低コストの推論が可能な100億パラメーター級の「Pangu Pシリーズ」、複雑な操作が可能な1350億パラメーターと2300億パラメーターの「Pangu Uシリーズ」、クロスドメインやマルチタスクを処理可能な兆単位のパラメーターを持つ「Pangu Sシリーズ」の4つに分かれています。
これらすべて、強力な思考により算術および論理タスクを効率的に実行可能とのこと。既存のPanguモデルは教育、金融、医学研究、政府事務など30以上の分野に投入されていて、今回のアップグレードによりビジネスにも良い影響が生まれることが期待されています。

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