インターネットサービスプロバイダーに料金や速度などを一目でわかりやすく表示するよう義務づける規則が施行され各社のプラン比較がめちゃくちゃ簡単に

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インターネット接続サービスを消費者に提供するインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、しばしば複雑極まりない割引制度を提示して正式な価格を消費者に誤認させたり、通信速度を曖昧にして消費者を混乱させたりすることがあります。こうした状況を改善すべくアメリカの連邦通信委員会(FCC)が施行した規則により、ISPにはサービスとパフォーマンスに関するわかりやすい情報を提示する義務が課せられることになりました。
Broadband Consumer Labels | Federal Communications Commission
https://www.fcc.gov/broadbandlabels

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Consumers will finally see FCC-mandated ‘nutrition labels’ for most broadband plans - The Verge
https://www.theverge.com/2024/4/10/24125572/fcc-broadband-nutrition-labels-isp-deadline-today
今回、表示が義務づけられる情報のテンプレートは以下のようになっています。最上部の最も目立つ位置に「月額いくらなのか」という情報を提示する必要があるほか、その月額はお試し料金なのか否か、お試し料金なら正式導入後はいくらになるのかといった細かい情報も明示する必要があります。料金のほか、平均ダウンロード速度およびアップロード速度、レイテンシも示す必要アリ。また、複数のサービスを展開するISPはサービスごとに同様のラベルを作って提示しなければなりません。

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なお、上記のラベルは食品医薬品局(FDA)の栄養ラベルに倣ったものだそうです。日本でも食品のパッケージを見ると原材料やカロリーなどを確認できますが、これと同じようなものを、ISPにも適用したということです。
このラベルの提示義務は2024年4月10日から課されていて、ラベルを提示しないISPがあれば、消費者はFCCに苦情を申し立てることができます。なお、加入者数が10万人未満の小規模ISPは少し猶予があり、2024年10月10日までの対応が求められています。
ラベルに記載されている情報のほとんどはISPが一般に公開しているものですが、消費者がすべてを探し出すのには多くの時間と労力が必要です。このようなラベルを作成することで消費者は各社の料金や速度を比較しやすくなりますが、大手ISPは「ラベルの作成にはコストがかかる」として規制前から反対運動を実施していました。
Verizon、Google Fiber、T-Mobileは期限前にラベルを発表しています。
以下がVerizonのラベル例。Verizonはラベルを「ブロードバンドの事実ラベル」と表記しています。

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Googleはラベルを「ブロードバンド顧客ラベル」と呼称。

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T-Mobileは「ブロードバンド栄養ラベル」と呼んでいます。

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