Uber EatsがGoogle発の自動運転車企業Waymoと提携し自動運転車での配達をスタート


Uberは2023年10月にGoogle発の自動運転車企業であるWaymoと提携し、アメリカのアリゾナ州フェニックスで完全自動運転車による配車サービスをスタートしていました。2024年4月にUberはこのパートナーシップを拡大し、Waymoの完全自動運転車でUber Eatsの配達を開始すると発表しています。
Uber and Waymo Launch Autonomous Deliveries in Phoenix
https://www.uber.com/newsroom/uber-and-waymo-autonomous-deliveries-phoenix/


Waymo self-driving cars are delivering Uber Eats orders for first time
https://www.cnbc.com/2024/04/03/waymo-self-driving-cars-are-delivering-uber-eats-orders-for-first-time.html
Your food delivery may show up with nobody driving, starting today | Electrek
https://electrek.co/2024/04/03/your-food-delivery-may-show-up-with-nobody-driving-starting-today/
Uberは2023年10月にWaymoと提携し、Uberの配車サービスでWaymoの完全自動運転車を呼ぶことができるようになったと発表しました。
ついにUberで人間が運転する車の代わりに完全自動運転車を呼べるように - GIGAZINE


Uberはこのパートナーシップを拡大し、Waymoの車両をUber Eatsの配達でも利用すると発表しています。Waymoの完全自動運転車での配達が行われるのはフェニックスのテンピ、メサ、チャンドラーといった地域のみ。Uberによると、自動運転車での配達に対応しているのは上記の地域におけるPrincess Pita、Filiberto's、BoSa Donutsといった人気店のみ。なお、CNBCがUberの広報担当者に問い合わせたところ、「サービス対応店舗は拡大中で、今後数週間でさらに多くのレストランが自動運転車での配達に対応するだろう」という回答が返ってきたそうです。
Uberの広報担当者によると、Uber Eatsの配達に利用されるのはWaymoのJaguar I-PACEと呼ばれる車両です。
Introducing the Jaguar A I-PACE, equipped with Waymo's autonomous driving technology - YouTube

Waymoの完全自動運転車での配達に対応している地域のユーザーがUber Eatsを利用すると、アプリのチェックアウト画面に「自動運転車がご注文の配達を行う場合があります」というメッセージが表示されます。

Uber EatsがGoogle発の自動運転車企業Waymoと提携し自動運転車での配達をスタート - 画像


そして自動運転車での配達が決まった場合は、以下のように画面上にWaymoの自動運転車が表示されるわけです。

Uber EatsがGoogle発の自動運転車企業Waymoと提携し自動運転車での配達をスタート - 画像


当然ですがユーザーはオプトアウト方式で自動運転車での配達を拒否することも可能。また、自動運転車での配達を選択した場合は、商品到着時に車両まで食べ物を受け取りに行く必要があり、玄関先まで配達してもらうことはできません。ただし、自動運転車での配達を利用する場合、標準料金が適用され、ユーザーがチップを請求されることはないため料金を節約することが可能です。
UberはWaymoとのパートナーシップを拡大し、Uber Eatsにおいても自動運転車を活用することについて、「2040年までにゼロエミッションの達成を目指すUberの取り組みを促進するもの」とアピールしています。
なお、Uber Eatsが自動運転車を用いて配達を行うのは、フェニックスで7つ目の地域となります。Uber Eatsはすでにロボット企業のCartken、Motional、Nuro、Serve Roboticsなどと提携し、複数の地域で自動運転車を用いた配達サービスを提供しています。

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