Microsoftが2025年10月でサポートが終了するWindows 10向けの延長サポートプログラムの料金を発表


Microsoftが、Windows 10をサポート終了後も使い続けたいユーザーに向けた、拡張セキュリティ更新(ESU)プログラムの料金体系を発表しました。
When to use Windows 10 Extended Security Updates | Windows IT Pro blog
https://techcommunity.microsoft.com/t5/windows-it-pro-blog/when-to-use-windows-10-extended-security-updates/ba-p/4102628


Windows 10 end of support updates for education | Microsoft EDU
https://educationblog.microsoft.com/en-us/2024/04/windows-10-end-of-support-updates-for-education
Microsoft reveals subscription pricing for using Windows 10 beyond 2025, and it's not cheap | Windows Central
https://www.windowscentral.com/software-apps/windows-11/microsoft-reveals-subscription-pricing-for-using-windows-10-beyond-2025-and-its-not-cheap
Windowsのセキュリティ更新プログラムは、OSで発見された脆弱(ぜいじゃく)性からユーザーを保護するための重要な役割を果たしており、Microsoftは月に一度「Windows Update」としてWindows 10などのセキュリティ更新プログラムをリリースしています。しかし、Windows 10のサポートは2025年10月14日までと決定しており、期限以降にサポートを受けることは原則としてできません。
一方でMicrosoftは2023年12月に「状況によって、サポート終了時期以前にOSの移行を行うことが難しい環境があることも理解している」と述べ、3年間にわたるアップデートを受けられるようになるESUプログラムの提供を発表していました。
Windows 10のサポートは拡張セキュリティ更新プログラムにより最大3年延長可能 - GIGAZINE


Microsoftは2024年4月2日、このESUプログラムを受けるにあたっての法人向け料金を発表しました。Microsoftによると、1年目はデバイス1台当たり61ドル(約9200円)、2年目は122ドル(約1万8500円)、そして3年目は244ドル(約3万7000円)とのこと。
ESUプログラムは2020年にサポートが終了したWindows 7でも提供されていましたが、その際は法人または組織だけがプログラムを受けることが可能でした。しかし、Windows 10向けのESUプログラムは、法人・組織だけでなく個人ユーザーも導入することが可能とのこと。なお、Microsoftは個人ユーザー向けのESUプログラムの料金について「2024年後半に発表します」と述べています。


さらにMicrosoftは教育機関向けのテクノロジーソリューション「Microsoft Education」向けにもESUプログラムを提供することを発表しており、その料金は、1年目は1台当たり1ドル(約150円)、2年目は2ドル(約300円)、3年目は4ドル(約600円)です。
法人・組織ユーザーは2024年10月からESUプログラムのためのライセンス認証キーサブスクリプションを購入することが可能で、2025年10月以降もWindows 10を使い続ける予定のPC1台に適用できます。複数台PCを所有している場合は、PCごとに個別のサブスクリプション加入が求められます。Microsoftはこの料金体系について「教育機関が必要なサポートを受けられるように」と語っています。
また、Microsoftは「サポート終了後1~2年後にESUプログラムに参加する場合は、更新できなかった年数分の料金も支払う必要があります」と述べています。

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