Amazonの手のひら認証システム「Amazon One」がスマホから登録可能に


Amazonがアメリカを中心に展開している手のひら認識サービス「Amazon One」で、スマートフォンから手のひらを簡単に登録できるようになったことが発表されました。これまでは店頭で手のひらの登録作業を行う必要があったのですが、今後は自宅で簡単に登録できるようになります。
Amazon One launches app for easy sign-up to palm-recognition service
https://www.aboutamazon.com/news/retail/amazon-one-app


Amazon Oneは、2020年9月にAmazonが発表した手のひら認証システムで、手のひらの画像から個人を特定し、Amazonのアカウントとクレジットカード情報に紐付けることで、手のひらをかざすだけで支払いを可能にします。
Amazonが手をかざすだけで料金を支払えるデバイス「Amazon One」を発表 - GIGAZINE


Amazonは今回の発表内容を、以下のムービーで簡単にまとめています。
Amazon One launches an app to make sign-up for its palm-recognition service even easier - YouTube

Amazon Oneは手のひらとその下にある静脈構造の両方を調べて、手のひらサインと呼ばれる独自の数値ベクトル表現を作成し、身元照合を行います。 Amazon Oneの認識精度は99.9999%だそうです。


これまでは店頭にある専用の機械を使わないと、手のひら情報の登録ができませんでした。しかし、今後はスマートフォンからも登録が可能になるとのこと。登録するには、Amazon Oneアプリをスマートフォンで起動し、Amazonアカウントにログインします。


アプリから両手のひらを撮影します。


撮影したデータを登録してアカウントに紐付ければ、実店舗での支払いに使うことが可能になります。Amazonによると、店頭にあるAmazon One端末でスキャンした手のひらと静脈のデータを、スマートフォンで撮影した手のひらの画像と比較して照合するという仕組みになっているとのこと。


Amazon Oneアプリで撮影された手のひらの画像は暗号化され、AWSクラウド内の安全なAmazon Oneドメインに送信されます。プライバシーを守ってデータセキュリティを維持するため、撮影してアップロードした画像を携帯電話にダウンロードしたり保存したりすることはできないそうです。
アメリカではすでにAmazon Oneが全国のスーパーマーケットで支払いシステムとして採用されているほか、政府発行のIDによる年齢認証に使うこともできるなど、Amazon Oneが広まっているため、スマートフォンで登録できるようになることは利便性の向上につながります。
なお、記事作成時点だとAmazon Oneはアメリカのみで展開されています。
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