Microsoftの新しいSurfaceは修理が超絶簡単

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Microsoftが法人向けのノートPC「法人向け Surface Pro 10」と「法人向け Surface Laptop 6」を発表しました。この2つの最新PCは内部に部品識別用のQRコードが貼られているなど、「修理」をやりやすくしたデバイスであることが紹介されています。
Introducing Surface Pro 10 for Business and Surface Laptop 6 for Business | Microsoft Devices Blog
https://blogs.windows.com/devices/2024/03/21/introducing-surface-pro-10-for-business-and-surface-laptop-6-for-business/
Meet Surface Pro 10 and Surface Laptop 6 for Business - YouTube

Microsoft’s new Surface devices are easier to repair than ever before - The Verge
https://www.theverge.com/2024/3/21/24107592/microsoft-surface-pro-10-laptop-6-repairability-servicing-qr-codes-screw-features
法人向けのSurface Pro 10とSurface Laptop 6はどちらもIntelの最新Core UltraプロセッサとMicrosoftの新しいCopilotキー、Windows 11のAIを高速化するNPUを搭載しています。両機種は「ビジネス専用に構築された初のSurface AI PC」と銘打たれています。
Microsoft初のAI PC「Surface Pro 10」「Surface Laptop 6」の法人モデルが登場 - GIGAZINE

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各性能が既製品から向上したことに加え、法人向けのSurface Pro 10とSurface Laptop 6は「修理と点検が容易になっている」ことにも着目されています。
Microsoftによると、ふたつの機種には内部コンポーネントにQRコードが貼付されており、特定のコンポーネントに必要なネジの数やドライバーの種類などが簡単に識別できるようになっているとのこと。

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Surface事業のゼネラル・マネージャーであるナンシー・ガスキル氏は、テクノロジー系メディア・The Vergeのインタビューに応じ、「明確なアイコンと内蔵された修理説明書により、今回の機種は簡単に修理できるようになりました」と説明しました。これらの変更により、法人向け Surface Pro 10とSurface Laptop 6は「これまでで最も簡単に修理できるSurfaceデバイス」になったとのことです。
法人向け Surface Pro 10で交換できる部品は以下の通り。
・ディスプレイモジュール
・リムーバブルSSD
・バッテリー
・マザーボード(プロセッサーとRAMを含む)
・Surface Connectポート
・サーマルモジュール
・マイクモジュール
・ソリッド・ステート・ドライブ・ドア
・スピーカー
・エンクロージャー
・フロントカメラ
・リアカメラ
・電源ボタンとボリュームボタン
・キックスタンド
法人向け Surface Laptop 6も、ディスプレイアセンブリやキーボード、SSD、バッテリー、マザーボード、Surface Connectポート、サーマルモジュール、オーディオジャック、スピーカー、タッチパッド、キックスタンドなどを交換できるとのことです。

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アメリカなどでは、特定の業者しか電子機器を修理できないという状況を「独占的」であるとみなし、修理に必要な知識や部品を一般の人々にも提供するよう企業に求める声が多く寄せられています。こうした「修理する権利」を主張する活動は広い地域で実施されており、GoogleやSamsungなど一部の企業が修理する権利を受け入れる姿勢を見せています。
Microsoftは、2017年に修理器具専門店のiFixitから「初代Surface Laptopは接着剤だらけの怪物」というレッテルを貼られて修理可能性スコアを「ゼロ」と見なされて以降、Surfaceデバイスの修理可能性を向上させるという努力を続けています。2019年にはArm搭載「Surface Pro X」でSSDを交換可能にし、Surfaceの修理可能性を改善しました。
最終的にMicrosoftはiFixitと提携し、2021年にSurfaceの公式修理ツールの販売を開始。2022年にリリースされた「Surface Pro 9」はiFixitのスコアが10点満点中7点で、Surface史上過去最高に修理可能性が高い製品となりました。
その後も、MicrosoftはSurface向けにディスプレイや5Gアンテナなどの修理部品を販売開始したり、「修理する権利」を認める法案に他のビッグテックが反対する中で自ら賛成の声を上げたりするなど、修理可能性の向上に尽力しています。
「修理する権利」を認める法案にビッグテックが反対する一方でMicrosoftは後押しの構え - GIGAZINE

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修理可能性を重視しているのはMicrosoftだけではなく、LenovoもiFixitと協力して「SSDとRAMスロットが明記され、ネジを示すQRコードとインジケータが表示されたThinkPad」を販売しています。

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