顕微鏡の対物レンズをカメラに装着して超高倍率なマクロ写真を撮影する方法


「レンズ交換式カメラに顕微鏡の対物レンズを装着して超高倍率なマクロ写真を撮影する方法」を電子工学エンジニアのヤクブ・ニェムチュク氏が解説しています。
Detailed Macrophotography of PCBs | Blog on stuff
https://niemczuk.tech/2024/02/11/detailed-macrophotography-of-PCBs
Extreme macro photography - micro photography with Nikon microscope lenses | Microphotography
https://thorninger.com/eng/extrememacro2.html
レンズ交換式カメラでは「マクロレンズ」を装着することで被写体を近距離で撮影できるようになります。一般的なマクロレンズでは「昆虫の顔」「花のおしべやめしべ」といった大きさの被写体が撮影できる大きさの限界で、「ICチップの回路」などの微細な被写体を撮影するには倍率の高いマクロレンズが必要です。しかし、「ICチップの回路」などの撮影にも対応する高倍率なマクロレンズは価格も高価になりがち。そこで、ニェムチュク氏は安価な代替案として「顕微鏡用の対物レンズ」をカメラに装着する手法を解説しています。
対物レンズは、ネットショップで検索すると格安で入手可能。例えば、ニェムチュク氏はAliExpressで以下の対物レンズをゲットしたそうです。


対物レンズをレンズ交換式カメラに取り付けるにはマウントアダプターが必要です。ニェムチュク氏はインターネット上で公開されている「対物レンズ用のマウントアダプターの設計データ」を用いて3Dプリンターでマウントアダプターを作りました。


レンズ交換式カメラにマウントアダプターを介して対物レンズを装着した様子が以下。これで撮影の準備が整いました。


対物レンズで被写体を撮影すると被写体の一部分しか撮影できないため、被写体を動かしながら複数枚の写真を撮影し、後から写真をつなぎ合わせて1枚の写真を作ります。


ニェムチュク氏はパノラマ写真撮影ツール「Hugin」を用いて画像の結合処理を行っているとのこと。


完成した写真が以下。一般的なマクロレンズでは不可能な超高倍率の画像を作成できました。


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