ICANNが内部ネットワーク用の私用TLDとして「.internal」を暫定採用、パブリックコメント募集へ

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ICANNが内部ネットワーク向けのTLDとして「.internal」という名前を暫定採用することを決定しました。2024年3月21日までパブリックコメントを募集しており、特に問題がなければそのまま正式採用となるとのことです。
Proposed Top-Level Domain String for Private Use
https://www.icann.org/en/public-comment/proceeding/proposed-top-level-domain-string-for-private-use-24-01-2024

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(PDF)Identification of a top-level domain for private use
https://itp.cdn.icann.org/en/files/root-system/identification-tld-private-use-24-01-2024-en.pdf
2020年9月にセキュリティと安定性諮問委員会(SSAC)が(PDF)内部ネットワークでのプライベート使用のためのTLDを予約することを推奨し、それを受けてICANNは35個の候補から適切な名前の選定を進めていました。最終的に「.internal」と「.private」という2つの候補が残りましたが、「.private」は人々に偽りの安心感を与える可能性がある点が懸念され、「.internal」の採用が確定しました。
ただし、記事作成時点では「.internal」の採用は暫定的となっており、パブリックコメントの受付が行われています。2024年3月21日までのパブリックコメント期間中に提出された全てのコメントを確認し、改めて問題が無いかを検討するとのこと。問題がなければ「.internal」がそのまま正式に採用されることになります。

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正式に「.internal」が採用された場合、将来にわたって「.internal」というTLDがグローバル空間で使用されないことが確定すると同時に、紛らわしい類似のTLDが禁止される可能性があるとのこと。
記事作成時点では、家庭内のルーターなど内部ネットワークのデバイスにアクセスする際には「192.168.x.x」などのIPアドレスを直接入力する必要がありますが、「.internal」の普及が進めば人間が読みやすいドメイン形式でアクセスできるようになると見込まれています。

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