Appleが2024年初頭に複数の新型iPad&M3搭載MacBook Airのリリースを計画しているとの報道

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Appleは2024年初頭にMacとiPadの売上を回復させるために、複数の新モデルとアップグレードを準備していると、Bloombergが報じています。報道によると、Appleは2サイズ展開のiPad Air、有機EL(OLED)スクリーンを搭載したiPad Pro、M3搭載のMacBook Airを計画しているようです。
Apple (AAPL) Prepares New iPad and M3 MacBook Air Models for Early 2024 - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-12-06/apple-prepares-m3-macbook-air-and-revamped-ipad-pro-for-early-next-year

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Apple's lack of sales may force it to launch new iPads and MacBook Air
https://www.androidauthority.com/apple-new-ipad-macbook-3392169/
Massive Apple report reveals new iPad Pro OLED, 13-inch iPad Air and MacBook Air M3 | Tom's Guide
https://www.tomsguide.com/news/massive-apple-report-reveals-new-ipad-pro-oled-13-inch-ipad-air-and-macbook-air-m3
2023年11月にAppleが発表した2023年度第4四半期(7~9月)の四半期決算によると、同期におけるAppleの総売上は895億ドル(約13兆円)で、iPadの売上は64億4300万ドル(約9450億円)、Macの売上は76億ドル(約1兆1000億円)です。iPadとMacの売上を合わせると、総売上の15.7%に相当します。
ただし、AppleのiPadは不振に陥っており、前年同期比でみると売上は10%減少しています。さらに、2022年度第4四半期のiPadの売上も2021年度の第4四半期と比較すると13%減少しているため、iPadにとっては厳しい日々が続いているというのが現状です。また、2023年はiPadの歴史上初めて「新型モデルが発売されない年」となっています。
Macは新型モデルが多数発表されているものの、新型コロナウイルスのパンデミック以降、需要は後退気味です。実際、2023年度第4四半期におけるMacの売上は前年同期比で34%も減少しています。また、Appleの総売上に対してMacの売上が占める割合も最近は小さくなっており、近年はサービス部門の売上が注目されるばかりです。
こういった背景があるため、AppleはiPadおよびMacの需要を活性化させるために2024年初頭に新型モデルをリリースすることを計画しています。この計画に詳しい関係者によると、iPadと関連アクセサリーが、iPadOS 17.4のリリースと同じタイミングに発売される予定で、これは2024年3月末頃になる模様。また、新型MacもmacOS 14.3と同時進行で開発が進められているそうですが、新型Macの出荷は2024年3月頃となるのに対して、macOS 14.3のリリースは2024年1月末から2月にかけてを予定しているそうです。

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◆新型iPad Air
AppleのiPadシリーズにおけるミドルレンジモデルがiPad Airで、記事作成時点では10.9インチのモデルのみ存在します。しかし、2024年初頭には12.9インチモデルが追加されるとBloombergは報じています。Appleはコードネーム「J507」「J508」「J537」「J538」という4つのモデルを準備しており、これはWi-Fiモデルとセルラーモデルの10.9インチiPad Airおよび12.9インチiPad Airのようです。
iPad Airのディスプレイサイズを拡張するのは、異なる価格でより多くの選択肢を提供する戦略の一環です。これにより消費者は数万円高いiPad Proを購入することなく、より大きなディスプレイのiPadを購入できるようになります。この戦略はMacBook AirやMacBook ProでもAppleが採用しているものです。

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◆新型iPad Pro
新しいiPad Proも、新型iPad Airと同時に発表される模様。新型iPad ProはOLEDディスプレイを搭載しており、これは2017年に登場したiPhone X以降に搭載されているディスプレイと同様のもの。さらに、新型iPad ProのハイエンドモデルにはM3チップが搭載されることとなるそうです。
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Appleはコードネーム「J717」「J718」「J720」「J721」という4つの新しいiPad Proを計画しており、ディスプレイサイズは11インチと13インチの2サイズとなる模様。iPad ProでもWi-Fiモデルとセルラーモデルの両方が用意されています。
さらに、Appleは2018年に登場したiPad Proから採用している現行デザインをついに刷新する予定のようです。AppleはこれまでにもMac向けのMシリーズチップをiPadに持ち込んだり、カメラを大幅にアップグレードしたりと、iPadのアップグレードを続けていました。そのため、記事作成時点で最も高価なiPad Proの販売価格は税込37万2800円となっており、これについて「AppleがiPadからより多くの収益を得るための重要な要素になっている」とBloombergは指摘しています。
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この他、AppleはiPad Proと一緒に販売するApple PencilおよびMagic Keyboardといったアクセサリーの刷新も計画しているようです。新しいApple Pencilの開発コードネームは「B532」で、これは第3世代Apple Pencilとなります。なお、Appleは2023年10月に新しいローエンドのApple Pencilを発表しました。
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新しいMagic Keyboardの開発コードネームは「R418」と「R428」で、iPad ProをよりノートPCらしくする「アルミニウム製の頑丈なフレーム」を持っているそうです。
◆新型MacBook Air
最新のMacBook Airの開発コードネームは「J613」「J615」で、13インチモデルと15インチモデルが用意されています。この新型MacBook Airの注目点は、M3チップを搭載しているという点です。

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これら以外にも、Appleは2024年初頭にVision Proの発売を予定しています。他にも、2024年後半に血圧センサーを搭載したApple Watchや、新しいiPad miniのリリースを計画している模様。さらに、新しいローエンドiPad、大型のハイエンドiPhone、USB-Cポート搭載のローエンドモデルとミドルレンジモデルのAirPodsなども計画されています。

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