Amazonが70億円超の支払いを音声認識アシスタント「Alexa」による特許侵害で命じられる

Amazonが70億円超の支払いを音声認識アシスタント「Alexa」による特許侵害で命じられる - 画像


Amazonのスマートスピーカーである「Echo」と、これに搭載されている音声認識アシスタントの「Alexa」が、4件の特許を侵害しているとして4670万ドル(約70億円)の支払いを命じられました。
Alexa just cost Amazon another $46.7 million | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/11/alexa-just-cost-amazon-another-46-7-million/

Amazonが70億円超の支払いを音声認識アシスタント「Alexa」による特許侵害で命じられる - 画像


Nuance Communications傘下のVB Assets(旧VoiceBox Technologies)が、AmazonのEchoおよびAlexaが同社の保有する特許を侵害したとして、デラウェア州連邦裁判所で特許侵害訴訟を起こしました。訴訟の中で、VB Assetsは「インターネットに接続して女性の声のロボット音声で音声指示に応答できる円形のスピーカーをAmazonよりも先に発明していた」と主張しています。
この訴訟の判決が下され、陪審員はAmazonに対してランニングロイヤリティに応じた賠償金の支払いを命じました。この判決は、AmazonがVB Assetsの特許のうち4件を侵害したとの陪審評決に続くものです。Amazonが特許を侵害したと判断されたのは、「ネットワークで調整された会話サービス技術」「会話音声ユーザーインターフェースの提供技術」「音声入力ベースの自然言語処理に広告を結びつける技術」などに関するものです。なお、VB Assetsは訴訟提起時に「Amazonが弊社の特許のうち6件を侵害している」と非難していました。
VB AssetsはAmazonがEchoやAlexaを発表するよりも前にこれらによく似た製品のプロトタイプを開発していたと主張しています。実際、2019年に裁判所に提出された訴状には、VB Assetsが開発していたスマートスピーカー「Cyber​​mind」のプロトタイプに関する報道を転載したものと思われるYouTube動画へのリンクが含まれていました。この報道はシアトルの地元ニュースであるKing 5 Newsが2006年に報じたもので、「NBAのスケジュールは何ですか?」「日曜日の天気は何ですか?」「チョコレートチーズケースの良いレシピを教えてください」などの質問に、Cyber​​mindが回答する様子を確認できます。
NEWS KING5 2006 - YouTube

VB Assetsの創設者は2001年にコンピューターアプリケーションに自然言語理解をもたらす取り組みを開始したと主張しており、同社は自動車向けに音声制御アプリケーションなどを開発しているそうです。
VB Assetsによると、同社はAmazonがAlexaを発表する半年以上前のタイミングに自動車向けの音声認識アシスタント「Alexus」のデモンストレーションを披露しました。VB Assetsはこのデモンストレーションについて「対話型音声技術の威力を実証することができた」と語っています。また、VB Assetsは「AmazonがVB Assetsの技術やアイデアを盗用するために、会社の従業員を引き抜いた」とも主張しました。
なお、VB Assetsによると、同社は2011年に初めてAmazonと会合の席を設けたそうで、その理由は「同社の中核テクノロジーである自然言語理解サービスをAmazonに提供するビジネスを展開できないかと探るため」だった模様。その後、Amazonは2014年にEchoとAlexaを発表し、2017年にもVB AssetsはAmazonと特許についての会議を行ったそうですが、協議は望むように進まなかったため、最終的に訴訟を提起することになったようです。
テクノロジーメディアのArs TechnicaがAmazonに訴訟に関するコメントを求めていますが、記事作成時点ではAmazonからの返答は得られていません。

ジャンルで探す