Appleは独自の検索エンジン「ペガサス(Pegasus)」を開発中で間もなくApp Storeに導入予定、アプリの検索機能だけでなくGoogle検索に取って代わる可能性も

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Apple関連のリーク情報でおなじみのBloombergのマーク・ガーマン氏が、Appleが独自の検索エンジン「ペガサス(Pegasus)」を開発していると報じています。
Could Apple Replace Google With Own Search Engine? It's Possible, but Unlikely - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2023-10-01/could-apple-replace-google-with-own-search-engine-it-s-possible-but-unlikely-ln7gywed

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Apple plans to upgrade the App Store’s search engine, and it might not stop there - The Verge
https://www.theverge.com/2023/10/1/23898280/apple-google-pegasus-search-engine-competition-generative-ai
Appleは何年もの間、自社デバイスにプリインストールされているブラウザのSafariで、デフォルトの検索エンジンとしてGoogle検索を使用しています。GoogleはSafariの検索エンジンにGoogle検索を使用してもらうため、2020年には40億ドル(約6000億円)~70億ドル(約1兆500億円)もの大金をAppleに支払ったことが明らかになっています。
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Appleは「Safariのデフォルトの検索エンジン」をGoogle検索にすることで、毎年多額の収益を得ています。一方で、Appleはハードウェアやソフトウェアなど、あらゆるものを自社で開発するという戦略を採用してきました。もし、Appleが「Safariのデフォルトの検索エンジン」を自社製の検索エンジンに切り替えた場合、ブラウザで検索した際に表示される広告を自社の広告枠に切り替えることが可能となるため、Googleとの契約に左右されない新しい資金源を得ることが可能となります。
AppleはGoogle検索に匹敵する検索エンジンを構築することができなくとも、一定以上の広告収入を上げることができれば、Safariのデフォルトの検索エンジンを独自開発する利点は確かにあります。ただし、これが実現する可能性について、ガーマン氏は「可能性はかなり低い」と言及。
それでも、AppleがGoogle検索に代わる検索エンジンを開発すれば、これをSafariのデフォルトの検索エンジンにしなくても、ウェブ以外の検索機能を向上させることに使用したり、Googleとの間の「Safariのデフォルトの検索エンジンにGoogle検索を使用する」契約の価格交渉に使用したりすることもできるとガーマン氏は指摘しています。

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AppleはApp Storeやマップ、Apple TV、ニュース、Spotlightなどのアプリや機能向けに独自の検索エンジンを構築しているため、検索エンジンの開発はこれらのアプリおよび機能の性能向上に貢献する可能性もあります。
Googleの元幹部で現在はAppleで機械学習と人工知能(AI)の開発を統括するジョン・ジャナンドレア氏は、Apple独自の検索エンジンの開発を進めています。ジャナンドレア氏が率いるチームが開発している検索エンジンのコードネームは「ペガサス」で、これを用いることでさまざまなアプリで検索結果をより正確に表示することが可能になる模様。ペガサスはすでに一部のAppleアプリで利用可能となっており、間もなくApp Storeを含むさらに多くのアプリでも利用可能になるとのことです。
ペガサスの恩恵を受ける機能のひとつが、端末内検索機能のSpotlightです。SpotlightはiOSとmacOSで使える機能で、入力したキーワードに則したデータが端末内やインターネット上に存在するかどうかを表示してくれるというもの。
これだけでなく、ジャナンドレア氏が率いる開発チームは検索エンジンをiOSやmacOSに深く統合し、さらに生成AIツールを用いて機能を強化することができないかも検討しているそうです。

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Appleは数年前からApplebotと呼ばれるウェブクローラーを導入しており、GoogleやMicrosoftの同種のクローラーと同じように、インターネット上を調査させ、検索結果やウェブサイトのインデックスを作成しています。Applebotは基本的にSiriやSpotlightでユーザーに提示するためのウェブサイトを見つけるために利用されています。
また、Appleは独自の広告技術チームも抱えており、同チームの開発した技術を利用してApp Storeに検索広告機能を導入しています。また、Appleはニュースや株価、天気といったアプリにも広告を配信しています。つまり、Appleの広告チームはすでにウェブ検索に広告を配置するために必要な技術と顧客を抱えていると言えるわけです。
つまり、AppleはGoogle検索に代わる独自の検索エンジンを構築するのに必要な技術をすでに手にしていると言えるわけです。ただし、Appleが開発しているペガサスは、あくまでSpotlightやアプリの検索機能のベースとなるテクノロジーであり、Google検索ができることと比べると限界があるとも指摘されています。

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