X(Twitter)がなおもFacebook・Instagram・Bluesky・Substackへのアクセスを意図的に遅くしていることを確認できるテストが登場

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X(Twitter)は一部サイトへのアクセスを意図的に遅くしていることが2023年8月に指摘されています。その後、ロイターやThe New York Timesなどへのアクセス速度は改善されましたが、なおもFacebook、Instagram、Bluesky、Substackへのアクセスは遅いままです。テック系ニュースサイト・The Markupが、その事実を確認できるテストを作成・公開しています。
Twitter is Still Throttling Competitors’ Links—Check for Yourself – The Markup
https://themarkup.org/investigations/2023/09/15/twitter-is-still-throttling-competitors-links-check-for-yourself

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The Markupは実際にどのような速度制限が行われているのかを体感できるよう、記事の中央あたりに「Test if Twitter/X is throttling a website right now」というテストを設けています。「Test a website」と書かれた各サイトのボタンを押すか、下部の入力エリアにXから取得した当該サイトへの短縮リンクを貼り付ければOK。

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たとえばThe Markupの場合、短縮URLから元のURLへのリダイレクトにかかった時間が88ミリ秒で、読み込みは90ミリ秒で完了しました。

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Blueskyで試してみると、最初のリダイレクトにまず2544ミリ秒かかったあと、httpからhttpsへのリダイレクトに74ミリ秒かかり、読み込みは86ミリ秒で完了。明らかに読み込みがもっさりとしています。

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The Markupの調べによると、速度制限がかけられていないサイトは平均して39ミリ秒でアクセス可能でしたが、速度制限がかけられたFacebook、Instagram、Bluesky、Substackへのアクセスは平均で2544ミリ秒(およそ2.5秒)の遅れが発生したとのこと。

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過去にGoogleが行った調べにより、ウェブサイトの表示までに3秒以上時間がかかると53%のユーザーは見るのを諦めることがわかっており、Xによる速度制限はライバルに対する嫌がらせとして機能していると考えられます。
なお、The Markupがリンク短縮サービスであるBitly(bit.ly)で同じようにFacebook、Instagram、Bluesky、Substackへのアクセスを計測したところ、Xのリンク短縮サービスであるt.coより明らかに高速に読み込みが行われています。以下のグラフで赤はt.co、茶色はBitlyの読み込み速度を示しています。プロット位置が下にあるほど読み込みが高速です。横軸は時間で、4日間にわたり確認したものの、t.coのリダイレクト速度が改善することはありませんでした。

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