AppleがNetflixと「手数料を半分にする特別な協定」を交わしていたことが判明、社内メールの暴露により

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AppleとEpic Gamesの法廷闘争では、裁判資料から両社のさまざまな秘密が明らかになっています。裁判資料の一部として発見された幹部のメールにより、AppleがNetflixとの間で「App Storeの利益から徴収する手数料を半額に減らす取引」を行っていた可能性が高いことが明らかになりました。
The best emails from the Apple vs. Epic trial
https://www.theverge.com/22611236/epic-v-apple-emails-project-liberty-app-store-schiller-sweeney-cook-jobs
Apple対Epic Games訴訟の公判資料の公開を行っているTwitterアカウントのInternal Tech Emailsが投稿した、Appleの社内メールとおぼしきやりとりが以下。なお、Internal Tech Emailsが清書する前のメール文書は、(PDFファイル)このリンクから見ることが可能です。
Apple execs describe a "unique arrangement" with Netflix
July 28, 2018 pic.twitter.com/lHmxhRGPF5— Internal Tech Emails (@TechEmails) October 2, 2021
Appleのサブスクリプションサービスマネージャーであるピーター・スターン氏と、App Storeのチーフであるフィリップ・シラー氏が2018年にやりとりした上記のメールには、「彼ら(Netflix)は、協定が期限切れになった場合1年目のサブスクリプション(の手数料)が現在の15%から30%に跳ね上がることに神経をとがらせている可能性があります」と書かれています。
また、スターン氏がNetflixの最高事業開発責任者であるビル・ホームズ氏と会合した結果についてシラー氏に連絡したメールには、「私はAppleがNetflixと特別な協定を結んでいることを強調しました」とも書かれていました。
この文書を最初に取り上げたIT系ニュースサイトのThe Vergeは、「一般的に、App Storeでのサブスクリプションサービスの収益には、初年度は30%、2年目以降は15%の手数料がかかります。しかし、AppleはNetflixに対して最初から15%だけを徴収するというおいしい取引をもちかけていたようです」と指摘しました。

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また、メールの中で言及されているように、AppleとNetflixが「特別な協定」を結んでいたというのが本当であれば、2020年7月にAppleのティム・クックCEOが連邦議会で証言した「私たちはすべての開発者を同じように扱っています」という言葉が虚偽だったことになります。
裁判資料を公開したツイートには、「ティム・クック氏は、議会で『すべての開発者を同じように扱っている』と発言しましたが、彼らがそうでないことは明らかなので、私は常々不思議に思っていました。議会でうそをついても問題にならないんでしょうか?」とのリプライが寄せられていました。
Tim Cook said in front of Congress that they treat all developers the same. I always thought it strange because it's obvious that they don't. Don't you get into trouble for lying to congress?— Christo Crampton (@toast38coza) October 2, 2021
なお、AppleはNetflix以外に、Amazonとも「Amazonプライム・ビデオの手数料を半額にする協定」を結んでいたことがすでに明らかになっています。
AppleはAmazonとだけ「手数料を半額にする密約」を交わしていたことが判明 - GIGAZINE

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by Henk-Jan van der Klis

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