元スパイが設立したマルウェア開発企業がVPNサービスを買収したという指摘

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by Philipp Katzenberger
イスラエルの諜報機関で働いていたという人物が設立したKape Technologies(元Crossrider)は、マルウェアやアドウェアの開発を行っていた企業であり、経済紙のフォーブスから過去に「元イスラエルのスパイが設立した企業で、広告から利益を得るためにあなたのブラウザをハイジャックしようとしている」と評された企業でもあります。そんなKape TechnologiesがVPNサービスを提供するPrivate Internet Access(PIA)を買収したと報じられているため、PIAからの乗り換えを検討すべきとインターネットユーザーの@ArcVRArthurBlogが主張しています。
Private Internet Access VPN to be acquired by malware company founded by former Israeli spy – Telegraph
https://telegra.ph/Private-Internet-Access-VPN-acquired-by-malware-business-founded-by-former-Israeli-spies-12-01
@ArcVRArthurBlogは「Kape Technologiesは、アドウェアやマルウェアの開発で有名になった企業の『Crossrider』と同じ企業です」と記し、その証拠としてVPNproのブログを挙げています。
VPNproのブログによると、CrossriderはシマンテックやMalwareByteといったセキュリティ企業が「ハイリスク」とみなすような、危険なアドウェアを開発していたとのこと。MalwareByteによると、Crossriderが開発していたアドウェアは「Adware.CrossRider」と呼ばれるもので、WindowsシステムとmacOSシステムの両方をターゲットとする大規模なアドウェアファミリの一部であり、クライアントがソフトウェアを収益化するための方法を提供するものだそうです。シマンテックはCrossriderのアドウェアを「Adware.Crossid」と名付けており、これにより「特定のソーシャルネットワーキングサイトとウェブブラウザで表示する広告がセキュリティ上のリスクとなる」としています。

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by Markus Spiske
加えて、Crossriderの創業者であり最初にCEOを務めたKoby Menachemi氏は、イスラエルの諜報機関である8200部隊出身の元スパイだそうです。
実際、Koby Menachemi氏のLinkedInのプロフィールには、1995年から1998年までの3年間にわたり8200部隊で開発者として働いていたという経歴がしっかりと記されています。
Koby Menachemi - イスラエル | プロフィール | LinkedIn

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さらに、CrossriderとKape Technologiesの両方の企業で大株主となっているTeddy Sagiという人物は、パナマ文書の中で名前が登場するそうで、1990年代にインサイダー取引で逮捕された経歴もある「起業家であり元詐欺師」であるとフォーブスは指摘しています。
PIAの顧客であるという@ArcVRArthurBlogは、「最終的にKape Technologiesとその株主が運用するVPNサービスを信じるかどうかは個人的な決定であり、正しい答えが存在するものではありません」と記しています。Kape Technologiesが一切の悪意なしにPIAのVPNサービスを運営する可能性は存在するものの、「私のようなプライバシー志向のVPNユーザーが、上記の情報から新しい管理者に疑問を抱き、いくつかの代替案を検討することは不思議ではありません」と記し、別のサービスへの移行を検討しているとしています。

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