「10万円以上でInstagramに写真を1枚掲載します」というめちゃくちゃなサービスはどうやって顧客を得ていったのか?

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アプリやサービスを公開したばかりの頃は、周囲の人にアプリを使ってもらい、わずかな金額を得て、少しずつ評判を広めていって……という流れが一般的なイメージです。しかし、特にサービスらしいサービス内容がない、「Instagramに写真載せます、10万円以上で」というウェブサイトが登場したところ、実際に記事作成時点で7500ドル(約80万9000円)以上を集めるまでになっています。
The real story behind the Instagram account where rich kids pay $1,000 for a shoutout
https://mashable.com/article/golden-price-tag-1000-instagram-feature/
Rich Kids are Paying Thousands to Have Their Photos Featured on this Site
https://petapixel.com/2019/09/05/rich-kids-are-paying-thousands-to-have-their-photos-featured-on-this-site/
2008年にお金持ちしかインストールできないアプリ「I Am Rich」がApp Store上に登場し、話題となりました。「I Am Rich」をインストールするには1000ドル(当時のレートで約11万5000円)必要ですが、基本的にアプリの機能は何もなく、赤い宝石が表示され続けるだけでした。これはつまり、アプリを使うことで「無駄なことに11万5000円を払う余裕がある」ということを周囲に示すのが目的だったわけです。なお、このアプリはその後Appleに削除されています。
アプリがどのようなものだったのかという当時の記録は以下の記事から読むことが可能。
自分が金持ちであることを証明するiPhone用アプリ「I Am Rich」 - GIGAZINE

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テクノロジーが進化しても人間の考えはあまり変わらないのか、2019年9月、よく似た発想の「Golden Price Tag」というウェブサイト&Instagramアカウントが登場して話題となっています。
Golden Price Tag
https://www.goldenpricetag.com/

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Golden Price Tagは、最低1000ドル(約10万8000円)を支払うことで自分の写真を掲載できるInstagramアカウント。
GOLDEN PRICE TAGさん(@golden_pricetag) • Instagram写真と動画
https://www.instagram.com/golden_pricetag/
例えば以下はGolden Price TagのInstagramアカウントに投稿されたthe_victorious_b.i.gさんの写真。写真には値札のような形のロゴマークが入っており、コメント欄には「それでもその日に開けたシャンパンよりは安い」と書かれています。
この投稿をInstagramで見る Still less expensive than the champagne that day @the_victorious_b.i.g GOLDEN PRICE TAGさん(@golden_pricetag)がシェアした投稿 - 2019年 9月月9日午前4時16分PDT
水の都をバックにしたKatja Kleinerさんの写真。なお、Kleinerさんは自身のInstagramアカウントを鍵付きにしています。
この投稿をInstagramで見る dark clouds but a bright future @katjakleiner__ GOLDEN PRICE TAGさん(@golden_pricetag)がシェアした投稿 - 2019年 9月月3日午前1時42分PDT
emmanuel.aug_さんは車から降りようとした瞬間の1枚ですが、明らかにスマートフォンで撮影したかのような画質。「完璧な1枚」を掲載しようとしないところに金銭的な余裕を感じます。
この投稿をInstagramで見る A cold champagne can't wait @emmanuel.aug_ GOLDEN PRICE TAGさん(@golden_pricetag)がシェアした投稿 - 2019年 9月月2日午前6時46分PDT
このウェブサイトやInstagramアカウントを作ったのはレナード・ワインストック氏という20歳の青年。ワインストック氏はコードの勉強の一環としてGolden Price Tagを作ったと語っています。ワインストック氏はほんの遊びのつもりでGolden Price Tagを作成したのですが、地元であるドイツ・ベルリンの友だちにGolden Price Tagをメールで送って回ったところ、そのうち3人がポンとお金を払ったそうです。「お金を払ってもらうことで友人関係が壊れなかったのか?」という質問に対し、ワインストック氏は「1000ドルという金額は彼らにとって大した額ではなかったみたいです」と返しています。
Golden Price TagはPetaPixelという写真メディアに取り上げられたことをきっかけに話題となり、2019年9月11日時点では投稿数5件に対し、フォロワーを3900人以上に増やしています。そして、ワインストック氏の友人以外にも写真掲載に対してお金を払うリッチな人々が現れました。
なお、Golden Price Tagに写真を掲載するために必要な金額は「1000ドル以上」で、上限がありません。そして支払った金額はウェブサイト上に表示されるため、ケチだと思われたくない人は余分に支払うようになるという仕組みが完成しています。

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記事作成時点でGolden Price Tagには総額7500ドル(約80万9000円)が支払われています。ワインストック氏はGolden Price Tagを社会実験のようなものだと見なし始めており、自分の友人以外のGolden Price Tagにお金を払う人たちに興味を持っているとのこと。「こういうサイトがあるといううわさが広まった今、一体何が起こるのか、非常に興味深いです」とワインストック氏は述べています。

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