Windows 10用に開発された「Snapdragon 8cx」登場、Qualcommが本格的にIntelの牙城に挑む

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QualcommがPC向けのSoC「Snapdragon 8cx」を発表しました。Snapdragon 8cxはスマートフォンなどのモバイル端末向けではなく、Windows 10用に開発された初めてのSoCだとのこと。WindowsノートPC用CPUで圧倒的なシェアを持つIntelとQualcommとのPC向けSoCの覇権をかけた本格的な対決がいよいよ始まります。
Snapdragon 8cx is Qualcomm’s most powerful processor ever, but it’s not for smartphones
https://www.androidpolice.com/2018/12/06/snapdragon-8cx-is-qualcomms-most-powerful-processor-ever-but-its-not-for-smartphones/
Qualcomm's new PC processor promises 'extreme' power
https://www.engadget.com/2018/12/06/qualcomm-snapdragon-8cx-pc-arm-extreme/#/
Qualcomm announces Snapdragon 8cx designed for Windows 10 laptops
https://mashable.com/article/qualcomm-snapdragon-8cx-windows-pcs/
WindowsとARMプロセッサの最適化に向けてMicrosoftと提携してきたQualcommが、純粋にWindows PC向けに開発した新SoCが「Snapdragon 8cx」です。

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チップサイズはこれくらい。

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1セント硬貨との比較。

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Snapdragon 8cxはCPUにCortex-A76ベースのKryo 495、GPUにAdreno 680、4GモデムにSnapdragon X24、AIエンジンとしてHexagon 685を採用。モバイル向けのSnapdragon 845が採用するKryo 385比でCPU性能が45%高速で、CPU・GPU・AIエンジントータルでのAI性能は3倍という大幅アップを果たしています。特にGPUのAdreno 680ではメモリインターフェースが128ビット幅へと倍増しておりSnapdragon 845のAdreno 630に比べて20%の高速化と60%の高効率化が果たされているとのこと。

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Snapdragon 8cxはTSMCの7nmプロセスで製造されます。

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Snapdragon 8cxはLPDDR4(2133MHz)のメモリ、NVMe接続のストレージ、Type-CのUSB3.1Gen2をサポート。ただし、IntelのThunderbolt 3はサポートしません。また、モバイル用SoCで培った省電力性で1日を超える連続駆動時間と、 Quick Charge 4+による急速充電機能を備えており、常時LTEに接続できるWindows 10ノートPCが、Snapdragon 8cxによって実現します。

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また、H.265/VP9のハードウェアデコーダを搭載しており、高圧縮規格の映像デコードが可能で、映像面でもHDR10+、HLG、Dolby Visionをサポートしています。

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QualcommによるとSnapdragon 8cxはノートPC向けのIntel CPUを上回る性能を持っているとのこと。DELLのXPS 13が採用するTDPが15WのIntel Core Uシリーズと同等の高速性能を持ち、AppleのMacBook Airが採用するTDPが7WのIntel Core Yシリーズに比べて少ない電力で最大3倍も高速だとのこと。

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Qualcommによると、少なくともChromiumのARM移植のテストが進行中で、FirefoxもARM版のブラウザを開発中だとのこと。Windows on ARMによってその他のx86版アプリもエミューレーションでの対応が期待されており、ソフトウェア面でもWindows RTのような大惨事にはならない模様。
Snapdragon 8cxは2019年後半に市場投入される見込み。Qualcommが主張する性能が達成できれば、長年続いてきたウィンテル連合が打ち崩せるほどのインパクトをノートPC市場に与えそうです。

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