iPhoneのBluetoothをオフにするとどうなる? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

authorr=海上忍

Bluetooth(ブルートゥース)は、おもに周辺機器との通信に利用される近距離無線規格です。おもにイヤホン/ヘッドホンやスピーカー、キーボードといった機器の接続に利用されます。Bluetooth 4.0以前とBluetooth LEでは別仕様となり、用途も変わってきますが、まずは「半径10m以内で利用される低消費電力の無線通信規格」と理解しておけばいいでしょう。

iPhoneでは、Bluetoothは欠かせない存在です。周辺機器の接続だけでなく、検出する目的にも利用されるからです。たとえば、写真やファイルを転送するときに便利な「AirDrop」は、Bluetoothを利用して付近のiPhoneやMacを検出、転送/接続先の候補になるアイコンとして表示します。ステレオ機器やテレビで音楽や動画をワイヤレス再生する「AirPlay」も、Apple TVなど一部の機器はBluetoothで自らの存在を発信し、iPhoneに知らせます。

「探す」アプリでもBluetoothは欠かせません。iPhoneやMacなどApple製デバイスが参加する「"探す"のネットワーク」は、ほかのApple製デバイスが通信圏内に入ったとき、Bluetoothを経由し位置情報をクラウドへ送信することで、デバイスの現在位置を確認できるようにしています。

だから、Bluetoothをオフにすると、イヤホンなどの周辺機器が使えなくなるだけでなく、iPhoneのさまざまな機能が利用できなくなります。

たとえば、BluetoothをオフにしているときAirDropでファイル転送しようとすると、Bluetoothをオンにするよう警告されるはずです。ほかのデバイスから「探す」アプリでiPhoneを確認しても、正確な位置をタイムリーに検出できなくなるなど、一部機能が制限されます。

Bluetoothをオフにすれば、バッテリー消費ペースは低下しますが、セルラー回線やWi-Fiほどではなく、神経質になるほどではありません。機能制限によるデメリットのほうが大きいため、Bluetoothは常時オンがお勧めです。

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