時計アプリを大きく表示できますか? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

スマートフォンを腕時計代わりに使う人は少なくありません。iPhoneの内蔵時計は、NITZ(Network Identity and Time Zone)という時刻を正確に保つ規格に対応しているので、モバイル回線に接続できる環境であればつねに正確な時刻を確認できます。

問題があるとすれば、ロックを解除したふだんの状態でしょうか。ホーム画面上部のステータスバー左端に表示される時刻はフォントが小さめ、見えにくい人は少なくないはず。アナログ時計のように針の位置から感覚的に時刻を把握したい、という人にとってもベストとはいえない環境です。

iOS 18では、時計アプリのアイコンの大きさを2段階で選べるようになりました。アイコンを長押しすると現れるメニューで、2つあるアイコンデザインのうち右側(四分割されていないアイコン)をタップすると、時計アプリのアイコンが拡大され、デジタル時計風に変化します。

もっとも、時計アプリのアイコンデザインは、ウィジェットのほうが充実しています。ウィジェットであれば、アナログ時計のデザインを選べるうえ、目盛りのスタイルも選べます。ウィジェットは複数置くことができるので、東京とニューヨーク、ロンドン、パリなど世界の都市の現在時刻がひと目でわかる世界時計としても利用できます。

iOS 18で2段階に選べるようになった時計アプリのアイコンですが、ウィジェットにもまったく同じデザインが存在します。それどころか、時計アプリのデザインをデジタル時計風に変化させると、ホーム画面での扱いがウィジェットと同じになります(メニューの選択肢が「ウィジェットを削除」に変化)。時計アプリの外観を変えたければ、ウィジェットを利用しましょう。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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