iOS 18ではアプリに「鍵」をかけられるの? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

iPhoneでは、ロックされていないときすべてのアプリは原則"起動し放題"です。セキュリティに関連したシステム設定など、一部の機能/アプリはパスコードなどによる認証を求められますが、基本的にはどのアプリも自由に使うことができます。

iOS 18では、「鍵」をかけるかのようにアプリの起動を制限できます。生体認証(Face ID/Touch ID)を条件とすることにより、iPhoneの所有者本人以外はアプリを起動できなくなるのです。「設定」や「連絡先」など対象外のアプリはあるものの、Safariやメール、電話やメモといったiOS標準装備のアプリはもちろん、LINEやFaceBookなどサードパーティー製アプリも対象になります。

アプリの起動時に生体認証を条件とするには、対象とするアプリのアイコンを長押しし、現れたメニューにある「Face ID(Touch ID)を必要にする」をタップします。Face IDを利用する場合、「Face IDを必要にする」か「非表示にしてFace IDを必要にする」か訊ねられるので、どちらかを選択します。

このように設定されたアプリは、生体認証をパスしないかぎり情報が表に出てこなくなります。通知は届くものの内容は表示されず、どのような主旨の通知かは生体認証されないかぎり知ることができません。アプリのプレビュー画面(アプリスイッチャーの画面)も表示されなくなります。LINEのようにトークやニュースなどさまざまな通知が存在するアプリの場合、一瞬で重要性/速報性を見極められなくなるため、利便性が低下するかもしれません。

起動条件から生体認証を外す場合は、対象とするアプリのアイコンを長押しして「Face ID(Touch ID)を必要にしない」を選択します。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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