パソコンでiPhoneを充電しているとき、勝手にテザリングが始まります!? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

パソコンでiPhoneを充電しているとき、望んでいないのにテザリングが始まってしまうのですね? この場合の充電とはUSBケーブルでの接続、LightningかUSB-Cかの違いに関係なくテザリングが始まるとすれば、そのしくみを理解しておく必要がありそうです。

テザリングが自動的に始まる原因は、「設定」→「インターネット共有」画面にある「ほかの人の接続を許可」スイッチがオンになっているためです。このスイッチがオンでパソコンにUSB接続しているとき、WEBサイトへのアクセスなどインターネット通信が必要な処理を開始すると、自動的にテザリングが開始されます。

「ほかの人の接続を許可」スイッチをオンにしているがWEBサイトにはアクセスしていない、という場合でも自動的にテザリングが始まることがあります。実際にはメールチェック、クラウドの機能を必要とするアプリの起動など、インターネットを介した通信すべてが対象となるため、気付かないうちにテザリングが始まるはずです。

充電したいだけだからテザリングが始まっては困る、パソコンとのUSB接続は充電とバックアップ処理だけにしたいという場合には、「ほかの人の接続を許可」スイッチをオフにしておきましょう。そうすれば、パソコンとUSB接続してもテザリングが始まることはありません。

ところで、USB接続のテザリングはWi-Fi/Bluetoothより通信が安定するというメリットがあります。パソコンから給電されるためバッテリー残量を気にする必要も、有線だけに接続に失敗しリトライを繰り返す手間もありません。ケーブルは必須となるものの、3種類あるテザリング手段のうち実用性はベストですよ。

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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