自販機は選んで使わないと損する時代に 得する仕掛けが多い「Coke ON」の注目点

外出先で喉が渇いた時、近くで目に入った自販機でドリンクを購入していませんか? それは、決して最善の方法とはいえません。筆者は、コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」対応の自販機を探してドリンクを購入するようにしています。その理由は“お得で楽しい”から。しかも、最近では社会的にも便利な機能を搭載しています。Coke ON対応自販機ならではの魅力は何なのか、まとめてチェックしていきましょう。

自販機に触らずドリンクを購入できるのが楽しく、お得な要素も!

Coke ON対応の自販機では、ボタンを押したり現金を入れるなどの操作をせずに、手持ちのスマホを使って非接触でドリンクが購入できます。対応する自販機の前でアプリを立ち上げると、自動的にBluetoothで自販機と接続。画面には、その自販機で販売しているドリンクの一覧が表示され、その中から好きなドリンクをタップして購入する流れです。自販機にまったく手を触れずにドリンクが購入できるのが面白く、いつも近未来感を意識しながら購入しています。

ドリンクを購入するとスタンプが貯まり、それが15個集まると好きなドリンクが1本無料でもらえるのも見逃せません。ミニゲームや抽選に参加することでもスタンプがもらえるので、エンタメ要素も楽しめます。

このスタンプは歩くことでも貯まります。「Coke ONウォーク」で1週間の歩数目標を設定するだけ。筆者は、1日5,000歩(週35,000歩)に設定しているのですが、スタンプ欲しさによく歩くようになりました。

もっと歩きたい人なら、1日7,000歩(週49,000歩)、1日9,000歩(週63,000歩)、1日12,000歩(週84,000歩)の設定も用意されています。50万歩や100万歩など、累計歩数を達成するとスペシャルスタンプを獲得できるので、歩くモチベーションが高まりますよ。
キャッシュレスサービスが充実、お得な裏技も!

Coke ON対応自販機はさまざまな支払い方ができ、あらかじめ決済手段を登録しておけばキャッシュレスで決済できます。対応しているカードやサービスは次の通りです。

クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード
Visa、Mastercard、JCB、AMEX、DINERS
電子決済サービス
Coke ON Wallet、LINE Pay(2025年4月30日まで)、PayPay、楽天ペイ、au PAY、d払い、メルペイ、AEON Pay、Apple Pay

電子マネーで支払うこともできます。事前に利用したい電子マネーをアプリに登録しておくと、読み取りパネルにタッチして決済することでスタンプが貯まります。利用可能な電子マネーは次の通りです。

電子マネー
Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、楽天Edy、nanaco、WAON、PiTaPa

毎日のようにドリンクを飲む場合は、「Coke ON Pass」というサブスクサービスがお得。月額3,300円で1日2本まで、月に最大31本飲める「おトクプランMAX」(実質1本110円)と、月額2,320円で1日1本、月に最大20本飲める「おトクプラン20」(実質1本116円)を用意しています。

「Coke ON ドリンク回数券」もあり、3枚は450円(実質1本150円)、5枚は740円(実質1本148円)、7枚は1,020円(実質1本約146円)と、少しだけお得にドリンクを購入できます。

このCoke ON PassとCoke ON ドリンク回数券は、立地によって価格が高くなっているCoke ON対応自販機でも有効なのが見逃せません。例えば、遊園地や山小屋などでは価格設定が通常よりも高いケースがありますが、Coke ON PassやCoke ON ドリンク回数券、無料のドリンクチケットなどを使えば、一般のCoke ON対応自販機と同様にお得にドリンクを購入できます。

現金でも購入でき、お釣りの小銭を「Coke ON Wallet」の残高にチャージできるようになりました。この新機能「自販機チャージ」は2024年3月中旬から開始しています。「おつりチャージ」だけでなく、財布の中の紙幣や小銭を残高に「現金チャージ」することもできます。

高齢者や障がいのある人が使いやすい工夫も

Coke ON対応自販機は、手元のスマホ操作でドリンクが購入できるので、高いボタンに手が届かない子どもや、車いすを利用する人にも使いやすくなっています。

さらに、高齢者や障がいのある人にも自販機を便利に利用してもらえるよう、Coke ONアプリのアクセシビリティ機能がアップデートされました。2023年12月に、文字の大きな「クイックメニュー」と、スマホがバイブすることで「近くの自販機を探して接続する」機能を搭載。2024年4月には、音声で読み上げることでドリンクを選択できる機能も追加され、視覚に障がいのある人にも使いやすくなりました。

これらのアクセシビリティ機能は、アプリのメニューで「クイックメニューをつかう」「音声で製品を選ぶ」をオンにすることで利用できるようになります。

このような最新機能に対応したCoke ON対応自販機は、全国に48万台も設置されています。筆者はドリンクが飲みたくなった時、現在地付近の自販機をマップで探して利用するようにしています。

Coke ONを利用するようになって3年以上になりますが、次々と登場する新機能に自販機の進化を感じずにはいられません。まだ利用したことがない人や「自販機はどれも同じ」と考えている人は、ぜひ一度使ってみてください。

綿谷禎子 わたたにさちこ 情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。 この著者の記事一覧はこちら

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