iOS 18まで待てない! ChatGPTで同時通訳させるワザ

2024年秋に公開予定の「iOS 18」では、OpenAIのAIチャットボット「GhatGPT」へのアクセスが統合されます。「Apple Intelligence」と呼ばれるAIシステムは、A17 Pro以降のチップを搭載するiPhoneで動作し、iPhoneの使いかたを大きく変える可能性を秘めています。

iOS 18が正式にリリースされるまで実際のところはわかりませんが、ChatGPTを使えばその片鱗を掴めます。その好例が「同時通訳」。現在App Storeから入手可能なChatGPTアプリでもこれだけのことができるのか、と驚くかもしれません。

手順はかんたん、まずは最新バージョンのChatGPTアプリを起動し、あらかじめ作成しておいたアカウントでログインしましょう。初めてログインしたときには、ChatGPTが応答に使用する音声の選択を行います。次に、メッセージ入力欄右横にあるヘッドホンボタンをタップします。これで、プロンプト(指示文)の音声入力が可能になります。

そしてChatGPTに「あなたの仕事は同時通訳です。これから英語が聞こえたら日本語に、日本語が聞こえたら英語に翻訳してください。翻訳以外のことはしないで」と指示しましょう。

これで同時通訳の準備は完了、あとは英語や日本語で会話するだけでOK。ふだんのスピードで話しかければ、すぐに的確で流ちょうな英語/日本語訳が返ってくるはずです。英語に限らず、前述したプロンプト記述例の該当箇所を中国語やフランス語などChatGPTがカバーする言語に置き換えて指示すれば、いろいろな言語で同時通訳してくれますよ。
○操作手順をカンタン解説

海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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