パリ五輪が開幕! 無料ギフトももらえるサムスンのポップアップストアに行ってみた

フランス・パリで2024年夏季五輪が開幕しました。試合観戦に現地を訪れる人も多いことでしょう。昨今の円安で海外旅行中は現地の物価にもつい敏感になってしまいますが、大会の公式スポンサーであるサムスンは会期中にパリにポップアップストアをオープン。無料で楽しめるとのことなので先行体験してきました。

場所は凱旋門のすぐそば、シャンゼリゼ通り125番地、そばにはシャネルの大型店舗もあります。営業期間は2024年7月12日から9月8日まで。開店時間は月曜日から土曜日が午前10時、日曜日は11時。閉店時間は月曜から日曜まで夜の20時です。なお今回紹介する内容は2024年7月11日のプレオープン日に取材したものになります。会期中は機材の都合などですべてのサービスが提供されないことがあるかもしれませんのでご注意ください。

店内に入ると、右側にはサムスンが公式スポンサーになってから毎回の夏と冬の大会ごとに投入した限定携帯電話・スマートフォンがずらりと展示されています。パネルをタッチするとガラスが透けて端末が現わるという仕組み。実は最初のモデルは1998年の長野冬季五輪に出した携帯電話でした。それから2年おきに毎回、大会限定モデルが投入されています。

その向かい側となる左の壁側には様々な情報を表示する大型のデジタルサイネージがあり、その前にはスーツケースが置かれています。ただのスーツケースの展示と思いきや、その上にあるのはスーツケースに埋めこんだプリンター。その上には7月10日にパリで発表されたばかりの「Galaxy Z Flip6」が置いてあります。ここで記念写真の撮影ができます。

Galaxy Z Flip6は本体をL字型に折り曲げ、外画面を使って自分の顔を見ながら自撮りもできる「FlexCam」機能を搭載しています。しかも使うカメラはフロントカメラではなく外側のメインカメラ。Galaxy Z Flip6のメインカメラは5,000万画素と高画質なので、鮮明で綺麗なセルフィーが可能です。

画面の角度を自由に調節できるのもGalaxy Z Flip6の利点です。三脚を使う必要も無く、テーブルの上などに本体を置いて使えるのです。さらに手のひらシャッター機能により、画面に向かって手のひらを向ければセルフタイマーで写真撮影が可能。自撮りのために生まれてきたようなスマートフォンと思えるほどです。

シャッターを切ったあとはそのまま外画面でプレビューを見ることができます。気に入れば「Print」をタップ、取り直したいときはその左の「戻る」のアイコンをタップ。サムスンは公式スポンサーなので写真のフレームには五輪とパラ五輪のシンボルマークもしっかりと入ります。

印刷には1-2分かかります。簡単なものですが夏季五輪の時期にパリに来た記念になりますね。

さて店内を奥に進むと、次のゾーンはサムスンの最新スマートフォンを並べた体験コーナーになっています。Galaxy Z Flip6と合わせて発表された「Galaxy Z Fold6」も豊富に展示。自由に試すことができます。

Galaxy Z Flip6、Galaxy Z Fold6はAI機能も強化されており、写真や文章の自動加工など高度な機能を搭載しています。また海外旅行に便利な翻訳機能はネット環境が無くても使えます。現地のWi-Fiを探したり、ローミングサービスなどでデータ通信をする必要なく使えるのです(ただし辞書ファイルは事前にダウンロードしておく必要があります)。Galaxy Z Flip6は本体をL字に曲げて翻訳機能も利用可能で、自分は内側の大画面を使い、相手には外側の画面で翻訳を聞かせながら文章を見せることもできます。お互いが向き合いながら会話できるのでとても便利です。

Galaxy Z Fold6は専用スタイラス「Sペン」を使ってラフスケッチを描けば、生成AIがきれいな画像を生み出してくれる機能も楽しめます。他にもカジュアルなスポーツゲーム体験も提供。本体を開くと7.6インチの小型タブレットになるGalaxy Z Fold6なら、お絵描きやゲームもより楽しめます。

さてサムスンは指輪型の「Galaxy Ring」も発表しました。指に装着して身体の動きや心拍数、睡眠状態などを計測できるデバイスで、健康的な生活を送るのに欠かせない製品となることが期待されています。こちらは残念ながらショーケースの中での展示でしたが、日本でもいつか発売してほしいものです。

店内をさらに奥に進むと、ここは大会に関連したグッズなどのゾーンになっています。目立つのはストラップをその場で作ってくれるサービスカウンター。サムスンのスマートフォンはリサイクル素材の使用を積極的に進めており、本体のパーツにも金属や樹脂の再生素材が一部使われています。ここで作ってくれるストラップも同様にリサイクル素材を使用。サムスンは環境にやさしいモノづくりをこのような場所でも展開しているのです。

ストラップの費用は無料です。展示されている2つの大きさと多数の色から選び、名前などを刺繍してくれます。ただし刺繍には時間がかかるので、夕方に行った場合などは当日中の仕上がりが間に合わないこともあるそうです。冒頭で早い時間に行ったほうがいいと書いたのは、ここで時間がかかるかもしれないからです。

名前の後ろにエッフェル塔のシルエットのようなデザインをいれれば、これもパリ五輪に来た記念になりますね。

他には大会のイラストが描かれたGalaxyシリーズのケース等も販売されます。Galaxy Z Flip6用には透明ケースの背面にプレートを入れると、外画面の待ち受け画像もそれに合わせた柄に自動的に変わる「Flipsuit Case」の五輪バージョンも販売されていました。

最後に2024年五輪の限定Galaxyモデルを紹介します。このポップアップストアにも展示がありますが、壁面に展示してあるので触って試すことはできません。今回は7月10日に行われたGalaxy Z Flip6、Galaxy Z Fold6の発表会会場でタッチすることができたのでそちらの写真を紹介します。

Galaxy Z Flip6 Olympic Editionはイエローカラーのボディーに大会ロゴを入れた限定モデル。大会出場選手など関係者のみに配布される限定品です。また前述したFlipsuit caseもベルルッティ(BERLUTI)製の専用のものが付属します。五輪関連アプリなどもプリインストールされており、大会期間中に選手たちが日々便利に使うことも考えられ他製品です。

Galaxyユーザー以外の人でも楽しめるパリのポップアップストア。観光地の真ん中にあるのでパリを訪れたときは30分から1時間程度時間を作って立ち寄るのもいいでしょうね。

富永彩乃+山根康宏 富永彩乃(とみなが あやの) ITジャーナリスト/自撮り端末研究家。日本や海外各国のIT事情、特に海外の最新スマートフォンやビデオコンテンツサービスに精通。海外展示会の取材も積極的にこなし、現地からライブ配信によるレポートや動画撮影・編集も自身で行っている。スマートフォン複数台を常に使いこなし、TVやメディアへの出演も多数。 山根康宏(やまねやすひろ) 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。 この著者の記事一覧はこちら

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