超軽量の“着る寝袋”。表も裏も主役級のダウンジャケット
晴れていても冷たい風が吹き荒れて、気温は低めな初冬の雰囲気の東京地方。いよいよ本格的な冬の寒さに向けてダウンジャケットが必要になる季節ということで、フワッフワの寝袋感あふれるコラボレーションダウンコートをご紹介しましょう。
驚きの軽量ダウンでポッカポカ
今回、ご紹介するのは、アウトドアブランドNANGA(ナンガ)と、ファッションブランドbeautiful people(ビューティフル・ピープル)がコラボレーションした「sleeping bag down coat(スリーピングバッグ ダウンコート)」です。
1994年に羽毛商品メーカーとして設立し、以来30年にわたってたしかな技術とノウハウをもとに歩みつづけ、いまや日本を代表するアウトドアブランドとなったNANGA。そして、2006年にデザイナー熊切秀典氏を筆頭に立ち上がり、既成概念にとらわれることなく洋服の新たな可能性を追求する日本のファッションブランドbeautiful people。そんなふたつのブランドがコラボレーションしたのが本作です。
「sleeping bag down coat」は、その名のとおりNANGAのブランド背景である寝袋をインスピレーションとして、beautiful peopleが提唱するインサイドアウト(リバーシブル)、いわゆるA面とB面の2way仕様にすることで、アイテムの表情が大きく変化するというダウンコートなんです。
リバーシブルって結局、どちらかしか使わないことが多々ありますが、このダウンに関しては両方A面とも言える仕様です。
注目は、NANGAの魅力のひとつでもある軽さ。素材に10デニールの極薄な超軽量タフタを使用することで、大きなボリュームあるシルエットながら重さはわずか756g。週刊少年ジャンプ1冊くらいでとにかく非常に軽量なんです。バタゴニアのダウンジャケットは、30デニールくらいなので、その生地の薄さはあきらか。実際に着用してみるとわかりますが、とにかく軽くて柔らかい。
そして、高品質なダウンを使用しているので、アウトドアシーンでも十分な保温性を発揮します。
表裏で色と表情が変わる2way仕様
A面には、ステッチワークを極力少なくした都会的なソリッドなデザイン。ふたつの大きなファスナー開きポケットを配置し、ザックなどを背負うアウトドアシーンでもポケットにアクセスしやすいように、胸元の高い位置から裾まで大きな間口で設計。
また、脇はぎ部分にもポケットを設置。この脇はぎの垂直方向のポケットは肘を張ることなくアクセスが可能なデザインになっていて、よりリラックスした姿勢で手を入れ、温めることが可能なんです。B面にすると、キルト構造のステッチワークで、アウトドアシーンを連想するダウンらしいデザインに。
そしてもっともユニークなのは格納可能なフード。通常のアウトドア系ブランドのフードとは異なり、防寒性を重要視する寝袋と同じ構造で作成され、頭部を全方位で覆う特異的なフードのデザインに仕上がっています。さらに、フードを衿元に格納すれば、スタンドカラーとしての着用も。アウトドアシーンとアーバンシーン、両方に対応するディテール設計がうれしいですね。
寝袋から着想を得ただけに、まさに寝袋に包まれているかのようなダウンコート。着ているだけで、気持ち良すぎて寝ちゃうヤツです。
Source: NANGA, beautiful people
11/25 23:00
GIZMODO