大手キャリアから「月額250円データ使い放題」に乗り換えた話

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Photo:湯木進悟

2024年1月1日の記事を編集して再掲載しています。

思い切って大切にしてきたものに別れを告げた経験はありますか?

ボクはかさむ通信費用を見直すために、大手の通信キャリアに別れを告げ、月額250円の超格安スマホプランに乗り換えました。通信速度はなんと32kbpsと超低速。2024年に変わったこの瞬間も、このプランを使い続けている経緯をお話します。

乗り換えを阻む「キャリアメール」の存在

格安SIMに乗り換えれば料金が安くなるのは知っています。ですが、多くの人にとって1つのネックになるのが、大手通信キャリアが提供するキャリアメールアドレスでは?

もうiモードのころからずっと使ってきた「@docomo.ne.jp」みたいなメアドを捨てたくないって気持ちにとらわれてしまい、なかなかMNPで携帯電話会社を乗り換えられないというケースです。

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Image: ドコモ

たしかに現在は、お金さえ支払えば「ドコモメール持ち運び」のように、携帯電話会社を乗り換えても、同じキャリアメールアドレスを使い続けることができるようにはなりました。ただ、それってメアド維持のために、いつまでも利用料金を払い続けることを意味しており、究極の節約まで至らないのでは?

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Image: au

大手携帯電話キャリアにも、通話定額データ通信料金をセットにした、比較的お得なプランがあったりもします。

ボクは一時期、auの「スマホスタートプラン」を契約していました。最初の1年は5分かけ放題にデータ通信の数GBもセットで毎月1,000円を切る、お得なプランでした。ですが、2年目からは2,728円と格安SIMと比べるとそれほどお得感がありません。

せっかくやるなら究極の節約がしたい。そこでたどり着いたのが月額250円でデータ使い放題というプランです。

データ使い放題で月額250円って?

2023年2月にオプテージは、mineoのデータ通信使い放題の料金プラン「マイそく」の中に「スーパーライト」という選択肢を設けました。

マイそくは2022年3月より、最大3Mbpsのデータ通信が使い放題となる「プレミアム」や、最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題の「スタンダード」を設けたプランでスタート。さらに昨年8月からは、最大300kbpsのデータ通信が使い放題の「ライト」が追加されました。

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Image: mineo

もっとも新しいスーパーライトは「まるでモデム回線でインターネットですか?」とツッコミたくなるレトロな最大32kbpsという通信速度。その代わり、どこまでデータ通信を使っても、毎月250円で利用できてしまいます。

このスーパーライトは新規申込みかMNP契約でしか選択できません。通話かけ放題はついてませんが、このスピードに満足できるならば、本当にスマホのデータ通信料金は250円のみ! これ挑戦してみますか~

スーパーライトで生きられますか?

ビジネスで通話を多用するような方でなければ、携帯電話音声通話ってほとんど使わない人が多いのではないでしょうか。LINE通話があればいいって人は、かなりいるのかも。

だから、結論からいえば、5分通話かけ放題というサービスがなくなったからといって、それだけで困りはしませんでした。文字だけのコミュニケーションが増えて、あまり人類は話さなくなっているのかも?

一方で苦しんだのは32kbpsという超遅いデータ通信速度。これもうダメです。Wi-Fiにつながってないときは、スマホは音声通話とタッチ決済以外に使えないと覚悟したほうがいいです。

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Image: 湯木進悟

こんなふうに文字以外は読み込めなくなるサイトがほとんどで、LINEの音声通話すら、ろくにつながりません。ISDNもADSLもない、電話口にモデムをつないでインターネットをしていた時代って、よくあんな低速でネットなんてできてましたよね。

かなり修行の世界だが価値はアリ!?

「断捨離」って、よくよく突き詰めれば修行の世界へ行き着く言葉だったりもするようです。

そういう意味では、32kbpsのネット環境は、文字だけの軽いメールなら受け付けるけど、ほかはすべて捨て去ってくれる究極の世界。

LINEのスタンプすら、ろくに送ったり受け取ったりできません。Wi-Fiにつながるまで、なにが送られてきたか想像に思いをはせる世界。だけど、現代の日本で、こんなサバイバルな環境を体験できるだなんて、なかなかスゴい話では?

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Image: mineo

なお、マイそくの醍醐味は、さすがに32kbpsではキツくなったら、翌月などからプランを変更し、速度アップできることです。

そもそも昼の時間帯以外は300kbpsと10倍近いスピードになるライトプランでも、データ通信が使い放題月額660円のみ。これならずいぶん快適に感じられることでしょう。

ただし、スーパーライトからライト以上のプランへ1度でも速度アップしてしまうと、もう2度とスーパーライトへは戻せません。もし音声通話を頻繁にするなら、オプションでかけ放題などもセットできます。

大手キャリアから断捨離しすぎた結果

今回ボクはGmailのメールアドレスへ引越しする形で、キャリアメールオサラバ。その後、特に新しいメールアドレスでは使えないなんてシーンに遭遇しませんでした。そういう意味では、世の中でもキャリアメール位置づけが変わってきたのかもしれません。

いまのところスーパーライト32kbpsにて修行の道を進みつつ、まだボクはプラン変更していません。1度でも速度アップすると戻せないというのが、実に悩みどころなんです。だけど、これって、大手携帯電話キャリアから格安SIMに移れなかった悩みと、悩みの種類が変わっただけでは? きっとこれからも悩み続けそうです。

Source: mineo

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