さらばXよ。科学者たちのBlueskyエクソダスが加速中

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Image: Mojahid Mottakin / Shutterstock.com

Xを去ることをエクソダスと言うそうな…。

この頃絶好調BlueskyX離れによってユーザーが増えているというのもありますが、「昔のようなTwitter」を求めてBlueskyに移住する科学者が増えてきているそうですよ。アメリカ科学振興協会が報じています。

オンラインコミュニティは科学者にとって自宅のような存在

2023年7月頃、感染症の数理モデルを作成したKucharski氏は自身のXフォロワーに「1年後、どのプラットフォームにもっとも時間を費やしていると思いますか?」と尋ねました。大多数はXを、約1/4はThreadsを選び、Blueskyを選んだのは約7%ほどだったそう。

しかし、昨今はBlueskyがKucharski氏を含む研究者や科学者たちのオンライン集会場として台頭しつつあります。

かつてのTwitterのような親しみやすい雰囲気に惹かれているようで、イェール大学の神経科学者De-Shaine Murray氏いわく「研究者はこぞってBlueskyに移行している」とのこと。

多くの研究者は、BlueskyはXほど二極化していないと感じています。理由は、ユーザーベースが小さく均質で、コンテンツのモデレーションが充実しているから。科学者が論文や研究結果を話し合える場をうまく提供できている、と言えますね。

コミュニティの引っ越しは緩やかに

イーロン・マスク買収後のTwitterはアルゴリズムが変化し、「気候に関する正確な情報を投稿する人に不利に働いていることは明らかだ」と気候研究者は述べています。

とはいえ、オンライン移住は簡単にはいきません。Xを使うメリットとデメリットを鑑みたとき、誤情報が蔓延しているとはいえ、Xの広大なネットワークは科学者にとって魅力的。見逃したくない情報が得られる確率も自然と高くなります。

一方、Xで多くのフォロワーを持つ科学者はBlueskyでも存在感を確立していることが論文で明らかになりました。「影響力の大きい人ほど、プラットフォームの移住を望んでいる」と同研究の著者の一人・Ujun Jeong氏は述べています。またBlueskyで存在感を示した研究者はXでの活動も維持する傾向が高く、これが研究者の移住とコミュニティの形成に繋がったのでは、と。

Blueskyには様々な分野のおすすめフォロー厳選リストなどがあり、他SNSからの移住を容易にしています。ウイルス学者のTitanji氏は「Twitterで本当にフォローしたい人を見つけるのに5〜6年かかりましたが、Blueskyでは約1週間でその4分の3のアカウントを発見できました」とのこと。

こういった循環がうまくハマれば、Blueskyは科学者にとってのTwitterとなれるかもしれません。それに、イーロンは気候変動をインチキと呼ぶ大統領とマブダチになりましたからね…。

Source: AAAS, Arizona State University

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