このEVバイク、車体の穴から向こうが見えるぞ?
この技術でCO2を削減したい!
乗り物が高速移動をすると、空気抵抗が生まれます。空気を押しのけて進むとスピードが落ちて、余計にエネルギーを消費するため、速さを求めるタイプほど流線型で風を流す形状になっています。
穴から空気を逃がすバイク
White Motorcycle Conceptsが作ったコンセプトEVバイク「WMC Zero SRS INTELLIGENT AERO PROTOTYPE (WMCSRS)」は、車体の前後を突っ切る大きな穴があるユニークなデザイン。
「エアロ・エレクトリック・ハイブリッド」という技術で、このなかを空気が通り抜ければ、最高時速とその持続時間が伸びるのだそうです。
また穴の中にあるはずのパーツがないので、重量を減らすことにもなります。
軽量化するほど電力消費も抑えられるので、バッテリーの小型化が可能という利点もあります。
2社のコラボで開発
ベースになっているのは、アプリの課金でパワーアップするZERO MOTORCYCLES社のEVバイク「ZERO SR」のフルカウル版「ZERO SR/S」。
これと、デッカい穴が空いて時速400km/hで走れるEVバイク「WMC250EV」のエアダクト部分が合体して誕生したワケです。
エアダクトは分岐している
CADモデルで内部構造を見ると、通風口が途中で上下2方向に分岐しているのが分かります。
この穴は空気抵抗を10%削減するとのこと。「WMC250EV」同様、テールを吹き抜ける空気はダウンフォースで安定性を高め、バッテリーの上を通る空気は排熱に役立つのだろうと思います。
穴あきバイクは一般的になるか?
「WMCSRS」は前作の「WMC250EV」より一般向けのデザインなので、近い将来市販されても良いと思います。
それにこの穴が、EVバイクのスタンダードになったりするかもしれませんね。
Source: YouTube, X, White Motorcycle Concepts, ZERO MOTORCYCLES via NEW ATLAS
11/21 11:00
GIZMODO