スポーツ中の怪我から身を守ろう。アスリート用の「ひざエアバッグ」

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Image: Hippos

膝がSFロボみたいな見た目に。

自動車の運転席付近にはエアバッグが潜んでおり、衝撃を検知すると膨らんで乗員を守りますよね。

自転車用やバイク用にウェアラブルなエアバッグもありますが、他の事故に対応するものはないんじゃないでしょうか?

スポーツ選手の膝を守るエアバッグ

激しいスポーツは転倒や衝突が頻繁に起こり、怪我につながることもしばしば。

特に大事な部位なのにぶつけやすい「」のため、スタートアップ企業Hipposスポーツ用のエアバッグHippos Exsoskeleton」を開発しています。

AIの力で30ミリ秒で展開

人は膝の形や状態もさまざまですが、それでもAIが最適なタイミングでエアバッグを開くよう調節するとのこと。実はかなりハイテクなんですね。

エアバッグは30ミリ秒で展開し、60ミリ秒かかる膝前十字靭帯(ACL)損傷より速く膝を守ります。

膝の捻り、半月板の損傷や脱臼といったアクシデントからも守ります。

膝の怪我は大事に至ることも

開発者はかつてプロのバスケ選手を目指していたのですが、17歳で膝を壊したときにこの製品を思い付きました。

膝の怪我を予防できれば、怪我をした後の診察や医療費が何十万円分も節約できることになります。なにより後遺症が残ったり、競技を断念するのもつらいですからね。

エアバッグで怪我を予防するのは自動車の専売特許かと思いきや、スポーツでもできるというアイデアは驚きです。

3カ月以内に発売を目指す

製品化はまだですが、すでに1500万円以上の予約が入っているとのこと。

もし発売されれば129ドル(約2万円)前後の本体価格に加え、AIの分析や小型空気タンク、運動の追跡機能などがサブスクになるだとうとのこと。

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Source: Hippos, Instagram via TechCrunch

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