AMDが1000人レイオフ。AI GPU戦争でNVIDIA猛追体勢に

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Photo: Ralf Liebhold / Shutterstock.com

「インテルに追いつき追い越せ」のAMDが「NVIDIAに追いつき追い越せ」に。

GPU業界2番手のAMDが今年、約4%の人員削減(全社員2万6000人中約1000人)を行なうことを明らかにしました。

ずっとCPU分野でインテルと熾烈な戦いを繰り広げてきたAMD、今はAI用GPUが一番の成長分野なのですが、この分野では競合に完全に先を越されていますもんね…。

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AMDは数年前までNVIDIAと互角だったけど、AI戦争でだいぶ水を空けられている
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競合のNVIDIAでは「AIが未来」というジェンスン・フアンCEOのビジョンのもと、2013年からAI用チップの開発を進めてきており、Open AIのChat GPTに採用されたこともあって、今やAI用チップのシェア80%を誇るまでになっています。

NVIDIAの株価は今年200%もアップしたのに、AMD株は5%ダウン。 ひとえにAIへの取り組みでここまで差をつけられてしまった状態です。

具体的にどれくらいの差なのかというと、AIチップの本年売上高はFACTSETの予想でAMDが257億ドル、NVidiaは1259億ドル。5倍の差がついてます。さらに10月にAMDが発表した本年売上高の実数は予測の5分の1程度の50億ドルとあるので、だいたい25倍もの開きが出ている計算(データセンターの売上高もNVIDIAの10%にも満たない)。

でもAMDにはAMDで、2017年にZenアーキテクチャを世に出してインテルの後ろ髪を掴んだ辣腕、リサ・スーCEOがいます。Zenリリースの5年後に時価総額でAMDがインテルを抜いたときのような離れ業がまた再び現れないとも限りません。

現に、最近はAMD側でもR&D予算を4倍に増やし、Xilinx(ザイリンクス。プログラマブルロジックデバイス開発会社)、Nod.ai(オープンソースのAIソフトウェア開発会社)、ZT Systems(データセンターのサーバ&インフラ開発製造会社)を買収、AI猛追体勢を整えています。今回のリストラもリソースをAIへ集中させて、METAやMicrsoftと組んで巻き返しを図るための一手らしいですよ?

まあ、AI用チップはデカいパイですからね。1社独占のままいくことも考えにくいので、参入余地はまだまだありそうではあります。

ZenやApple A4/A5チップの開発で知られる伝説のジム・ケラーが立ち上げたTenstorrent(テンストレント)みたいな新興勢力も続々生まれていることだし、勝負あったー!というより、今後のバトルに乞うご期待、ですねー。

Sources: CNBC, Forbes

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