英ガーディアン紙、Xを去る
メディア流出ドミノ来る?
世界的な主要メディアである英国のThe Guardian(ガーディアン)紙が、ついにX(旧Twitter)への投稿を終了しました。
Xを撤退する理由
英ガーディアン紙が13日、ソーシャルメディアXのすべての公式アカウントによる投稿を終了すると宣言しました。
Xを去る理由について、Xに投稿する利点をマイナス面が上回っているとし、ジャーナリズムを広めるためのリソースを他のプラットフォームで使うと述べています。
また、撤退する理由について、次のように記しています。
極右の陰謀論や人種差別など、(Xの)プラットフォームで宣伝されたり目にしたりする不穏な内容を鑑みて、以前から(撤退を)検討していました。
そしてさらに、Xを「有害なメディアプラットフォーム」と指摘しています。
Xを通じた読者に対しては、公式ウェブサイトにアクセスしてほしいとしています。
現時点でXにあるアカウントはすべてアーカイブされています。アカウント削除ではなくアーカイブを選択したのは、フォロワーが過去の投稿から記事にアクセスしたりリポストしたりできるように配慮したのでしょうか。
なお、ガーディアン紙に所属するジャーナリストは、引き続き個人のアカウントから投稿を続けられるとのことです。
ThreadsとBlueskyに一部流出
他のSNSをチェックしてみたところ、ThreadsにはThe Guardianのメインと、アメリカ、オーストラリアを、Blueskyではオーストラリアのアカウントを確認できました。Threadsのメインアカウントには、130万人以上のフォロワーがついています。
すべての公式アカウントを合計すると約2700万人のフォロワーを持つメディアがプラットフォームを去るのは、そう簡単な判断じゃないと思うんですよね。
ドナルド・トランプ前大統領の再選とXの運営方針がきっかけで、主要メディアや著名人などの流出ドミノが起こるかもしれないですね。
ちなみにイーロン・マスクはガーディアン紙の撤退について、「どうでもいい」とコメントしています。
筆者は基本的にニュースリーダーでRSSを購読してニュースを入手しているので、メディアの公式サイトにRSSが置いてある限り、どのメディアがどのソーシャルメディアから流出してどこにたどり着いても、これといった影響を受けません。
RSS購読は時代から置いていかれている感じがしないでもないですが、情報源がはっきりしているニュースを自分から集めにいくにはいいツールなので、複数のソーシャルメディアを右往左往したくない人にはお勧めです。個人的には最強だと思っているのだけれど、オールドタイプ過ぎますかね…。
Source: The Guardian
Reference: Threads (1, 2, 3), The Guardian Australia / Bluesky, Forbes, Elon Musk / X
11/15 12:30
GIZMODO