iPad mini、最強です。「買って損しないガジェット」ナンバーワンじゃなかろうか

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Photo: かみやまたくみ

2024年10月にAppleが「iPad mini(A17 Pro)」を発売。さっそく実機をお借りして数日使ってみました。

目玉であるApple Intelligence(AIを使った便利機能群)がまだ使えませんでしたが、コンセプトと設計が優れており、現時点でもとても便利なデバイスです。価格は約8万円ほどからですが、リーズナブルだとすら感じました。10万円を超えるiPhoneに迫る使い勝手のよさであることを考えると、コスパめちゃいいと思います。

そのあたりどうしてなのか、実機をお見せしながら紹介してみます。

限りなくiPhoneに近いiPad。使いやすすぎる

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縦持ちスタイル。ディスプレイサイズは8.3インチ、iPhoneを二回り大きくした感じ

iPad mini最大の特徴はこのサイズ感。片手でも持ってられます(Webページや電子書籍が文庫本感覚で読めます)。重量は約300gほど、ケースはApple Smart Folioのようなシンプルで軽量なものが合うと思いました。

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横持ちスタイル

ディスプレイはiPhoneより格段に広く、縦横比の関係もあって横向きでも窮屈な感じがしません。それでいて片手で使え、両手で持ってもしっくりくる。

「手で持って使う」を突き詰めた、もうひとつの形がiPad mini、みたいな印象。「iPad」ながら、実のところかなり“iPhoneに近い”デバイスです。iPhoneとiPadのいいとこどり感がすごい、とも言います。

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動画視聴中はこんな感じ

写真や映像の細かい部分も見やすいので、ベッドやソファに寝転がってYouTubeなんかを見る端末としては最強クラス。ゲームとの相性も〇。UIが大きく操作しやすいため、デイリー消化などでぽちぽちしまくるソーシャルゲームなんかはすごく遊びやすいです。

ゲームはもちろん、画像・動画編集に使うのもぜんぜんアリな感じ。チップセットはA17 Pro(iPhone 15 Proとほぼ同等の性能)で、クリエイティブアプリのAI機能など、スペック不足だともたつきやすい処理をさせてもストレスを感じません。必要十分以上と思います。数年は問題なく使えるはず。

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Bluetoothキーボードがあるなら「今日は集中したいからカフェでやる」もいけます

iPadな部分としてはSplit View(画面分割)に対応している点が挙げられます。画面の半分で調べものをしながらレポートを作るとか、そういうのはiPhoneよりやりやすいです。

iPad miniのいいところは「使いどころ」がとにかく多いことに尽きます。読書や情報収集に使ってもいい。ベッドの中で動画を見るのもいい。ゲーム機にしてもいい。クリエイティブなこともできる。忙しい仕事を円滑にするのに使える一方で、リラックスして過ごしたいときにも使える。「小さなメイン機」にも「便利なサブ機」にもなれてしまいます。

決まった使い方はないというか、好きな使い方をすればOK。どう使ってもハマるフレキシビリティがあります。表示させるコンテンツに応じてiPad miniの持ち方や置き方、目との距離を調整しやすいので、「見にくい」って感じることがほぼありません。常に快適。

扱いやすくて主役級。破格のガジェットです

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iPad miniの価格は約8万円ほどから。相応の価格ですが、モバイル機器全般が高価になってきていることを鑑みるに「相対的に安い」とは言えると思います。iPhone 16は約12万5000円、スマートフォンは2ケタ万円台が当たり前になってきています。iPad miniは電話こそできませんが、それ以外のことはほぼすべてできて8万円。正直、めちゃくちゃ安く感じます。

iPhoneがあっても使いどころが見つかるのも強い。ディスプレイが広いけど、大きすぎない。カバンや生活の隙間にするっと入り込んでくれます。強みがサイズ感という経年劣化しにくい部分にあるため、何年かして型落ちになっても何かしらには使っていける製品なのです。

Apple Intelligenceに対応する最新モデルであり、今後当たり前となるであろうAI機能群がいずれ使えるようになるのもポイントが高い。

買って損しない度はかなり高い。気になったなら、Apple Storeなどでぜひチェックしてみてください。

敢えて特にハマりそうな人を挙げるなら、「今年iPhone買い換えるのはな〜。でもちょい快適な端末は欲しいなぁ」みたいな感じの人でしょうか。iPad miniをメインに使って電話とかだけiPhone、みたいな使い方もいけてしまうので、iPhoneを買い換えるまでの期間を埋めるデバイスとしても有力だと思います。

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認証方式はTouch ID(指紋認証)、これもとても快適です。両手の人差し指を登録しておくと、片手で使うときでも、両手で持って使うときでもスムーズにロック解除できます。閉じたり、開いたりが苦になりません。

ちなみに、お値段は高くはなりますが、セルラーモデルを選択してモバイル通信できるようにするのもかなりおすすめです。ほかのiPadはWi-Fiモデルとセルラーモデルで使い勝手はそこまで変わりませんが、iPad miniは話がちがいます。どこでも取り出して使える端末なので、とっさに開いていつもどおりネットにつながるようになると、使える場所が格段に広がります(ちなみに、eSIMのみ対応だったり)。

余談:Apple Pencilってあったほうがいい?

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iPad miniは手書き入力を可能にするデジタルペン「Apple Pencil Pro」に対応しています。でも、対応してる≠必須。絶対買ったほうがいいのは絵を描くつもりの人くらいです、正直。

とかいいつつ、自分は絵も描かないのにApple Pencilを昔から愛用しています。メモ書きしたり、最近仕事で求められるようになってきたPDF書類へのサインに使っています(マウスで書くよりぜったい楽)。

Apple Pencil Proで手書きするとこんな感じ。書き味が滑らかで気持ちいいのと、スクリブルが思ったより便利です

スクリブル(手書き文字をタイプ文字に変換してくれる機能。精度は悪くなく、実用できる水準です)がミーティングや取材で意外と使えますし、ジェスチャー操作に慣れると書いたり消したり色を変えたりがしやすかったりもします。

…と利用シーンを挙げてみましたが、使う理由になっているのは「書き心地」だったりします。デジタルなペンにそんなものあるのか?って感じかもしれませんが、自分はApple Pencilにはあるなーと。気持ちよく書けるのが好きだから使っています。

Appe Pencil Proは高級万年筆的なアイテムかなと思います。もしiPad miniと併せてApple Pencil Proも買うなら、いい文房具を1つ買うような気持ち(自分へのご褒美としてとか、そういうのが好きそうな人へのプレゼントとして添える)がいいような気がします。

Source: Apple

 
取材協力: Apple

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