セイコーの技術力ここにあり。パーツ数2,000点の超複雑からくり時計、ロマン(と受注価格)がすごい
クロックや設備用時計を手がけているセイコータイムクリエーションが、「デコール セイコー からくり時計 輪舞(ロンド)」の受注生産を開始しました。
こちら、銀座和光本店のセイコーハウス エントランスに展示されているものと同じ仕様。世界で1台のからくり時計として、今まで和光を訪れる人を楽しませてきました。受注は銀座の和光のみで受け付けます。
回転する歯車と音楽で演出
このからくり時計は「歯車の冒険」をテーマにしており、昔ながらの機械式時計を歯車が駆け巡る設計になっています。「ハンマーの海」「振り子の林」「重錘の波」という3つのパートで構成されており、非常に複雑な動作をします。
設定時刻の約1分前にファンファーレが鳴り、7体の人形が音楽とともにレバーを回すことで歯車が現れます。歯車は機械式の時計のメカニズムをモチーフにしたハンマーや振り子、重錘の仕掛けの脇を、レールに沿って転がっていきます。最後に時計内部に収納されると、ダイヤルがゆっくりと開いて美しい音色で楽曲を演奏するという趣向です。
和光では朝の営業開始時、その後は毎正時ごとにこの動きが楽しめます。具体的な動きは動画をチェックしてください。
パーツのほとんどは専用設計されたもので、総数2,000点にも及びます。調整も熟練の職人の手が必要です。大きさは畳1畳分くらいありますし、価格も1億6500万円と高額なので、個人で購入するよりは、オフィスやホテルのロビー、商業施設が主なターゲットでしょう。
パフォーマンス時の音楽は、お好みの曲を指定できるそうです。
セイコーの時計作りのノウハウが詰め込まれた精緻なプロダクトです。機構の複雑さだけでなく、デザインの美しさも高く評価できます。
Source: Seiko Time Creation
10/08 21:00
GIZMODO