ビジュアル検索のススメ:Googleレンズってどう使うの?

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Image: Google

Google(グーグル)が自社製品やサービスに積極的に人工知能・AIを組み込もうとしているのは、多くの方が知るところだと思います。

そして、Google製のブラウザであるChromeにもその例に漏れずに詰め込まれているのです。Chromeに最近追加されたのは、アドレスバー内をクリックするたびにポップアップ表示されるGoogleレンズボタンです。

Googleによれば、このショートカットは「ウェブ上で目にしたものすべてを簡単に選択し、検索、質問できるようにする」ことを目的としています。この「Googleレンズで検索」という機能自体は、画像上で右クリックすることでメニューから選べるものでした。

今回のアップデートはつまり、Googleレンズ機能にアクセスしやすくなり、すばやく検索を絞り込み、編集できるようになったことを意味しています。ちなみに、基本的にこの機能はスマホなどモバイルデバイスで使える「かこって検索」とよく似ているといえます。

今回は、この新しい「Googleレンズで検索」ボタンの使い方や役立つ方法をご紹介します。

Chrome版Googleレンズの最適な使い方

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Googleレンズによってページ上のどこでも検索が可能に。
Screenshot: Gizmodo US

Googleレンズの説明やデモとしてよくあげられるのが、ショッピングです。

写真や画像に映ったバッグやスニーカー、フロアライトなどが気に入ったらそれをビジュアル検索ができる、といった具合ですね。

検索結果は、販売店のリンクを含めてポップアップ表示されるのでクリックしてすぐに購入もできますし、買わないにしてもそれが何のブランドかはわかるわけです。

この手順は、従来のGoogle検索の方法として見たものをテキストにして説明するよりもよほど明確といえます。たとえば「黒い縁で側面に溝のあるスーツケース」といったテキストではかなり曖昧な感じとなってしまいます。Googleレンズによって、より有用な結果が多く得られるわけです。

さて、Googleレンズはショッピングのためだけに役立つものというわけではありません。そこに(この場合はブラウザに表示されたページ上に)あるあらゆる情報を検索するために使用できるのです。この機能を通して、人物や芸術作品、犬や植物の種類を簡単に識別できます。

GoogleのAIが賢くなるにつれて、Googleレンズはさらに便利になっていく、といえます。画像や動画内、あるいはウェブページに表示テキストで数式を解いたり、翻訳したりできるようになってきています。「Googleレンズで検索」は、選択したテキストにも使用可能なので、単語や名詞、フレーズをすぐにGoogleで検索できるのです。

ChromeでGoogleレンズを使用する方法

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右側に表示されるパネルから検索結果を絞り込めます。
Screenshot: Gizmodo US

PC版のGoogle Chrome上ではGoogleレンズを非常にシームレスに使用できます。

まずタブで任意のページを開き、画面上部のアドレスバーをクリックするとGoogleレンズボタンが表示されます。ウェブサイトのURLがアドレスバーいっぱいに表示されている場合などは、カメラのアイコンでボタンが表示されるようになっています。

このボタンをクリックすると検索モードに切り替わります。開いているスクリーン上にある画像や動画内に映るものを検索したい場合は、その範囲をドラッグして対象を囲います。あるいは対象を一度クリックするだけでも自動的に選択されますが、これはうまく認識してくれないこともあります。

ドラッグやクリックが完了すると右側にサイドパネルが表示されます。このときに選択範囲に端をクリックすれば、範囲を広げたり狭めたり変更も可能。また、別の部分をドラッグやクリックすることで選択の対象を変更でき、再び検索が実行されます。

パネルに表示された検索結果をクリックすると、新しいタブでページが開かれます。パネル上部の検索ボックスを活用すれば、検索結果をさらに絞り込むこともできます。

たとえばソファを検索した場合、さらに色を追加で検索すれば、そのソファのカラーバリエーションを表示できたりするわけです。あるいは、さらに質問テキストを追加して検索することもできます。が、現時点ではAIによって生成された回答が表示されることもあるので、その際は注意してください

先にも述べましたが、このGoogleレンズ機能はテキストでも使用が可能です。テキストにカーソルを合わせると、アイコンも変わり、テキストのコピーや翻訳といったメニューが出てきます。この場合、パネルも通常のGoogle検索として表示されます。

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