Google Pixel Watch 3、Android派には最高のスマートウォッチ

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Image: Florence Ion via Gizmodo US

新しいウォッチ、やっぱりワクワク。

なんとなくですが、Google Pixel Watch 3にApple Watch化現象が起きている、といえる気がします。といっても、新モデルにApple(アップル)寄りの機能があるわけではありませんし、Android対Appleの派閥争いを煽りたいわけでもありません。

Google派ならこれ!という定番ウォッチに

とりあえず、Pixel Watch 3を見ていきましょう。ドーム型の円形ディスプレイやポップアウト式のデジタルクラウンに至るまで、見た目は先代、先々代とそっくり。しいて言うなら、今回は大きめサイズを選べるようになったのが特徴です。逆に言えば、大きめサイズをお望みでないなら、慌てて新機種を購入する必要はないでしょう。

そして、なんというかApple Watch的になってきたといえるのです。というのも、Apple Watchって毎年同じような四角い長方形の新しいモデルが出ていますよね。たまに小型化したり頑丈になったりしつつ、とにかく毎年新しいApple Watchがリリースされ、それを装着していればぱっと見で「ああApple派なのね」とわかるというか。

Pixel Watchも、そういう意味で同じ路線をたどっていると思います。Samsung Healthや他のスマートウォッチではなく、「Google(グーグル)派を名乗るからには、やっぱこれ」という美学を表現するウォッチという感じ。

第3世代の機能に、目新しいものは多くありません。新機能のほとんどは、FitbitやWear OSにかかわるところ。あとは、安定性とバッテリー寿命が改善されています。今後アップデートがあり次第、また詳しくお伝えします。SamsungのGalaxy Watch 7もまだまだテストしなきゃいけないですし、今回GoogleがAppleより先出ししましたから、Apple Watch Series 10もチェックしないと。10年と3年の重みにどんな違いがあるのか、気になるところです。

少なくともPixel Watch 3は、他のウォッチでは物足りないAndroidユーザーにとっても快適な体験を提供してくれるでしょう。ディスプレイが大きくなったのも、魅力的です!

やっぱり素敵なドーム型の円形デザイン

デザインは、数世代前から続いているものを踏襲。Pixel Watch 3最大の収穫は、41mmと45mmの2サイズから選べるようになったこと。ベゼルは史上最小、最新のActuaディスプレイは最大2,000nitで、明るさは従来の2倍。照明のない夜中の田舎道でも、懐中電灯モードにすれば十分です。真っ昼間で気温の高いときにどうなるか、はまだ未体験です。

Googleによると、Pixel Watch 3のバッテリー駆動時間は両バージョンとも前モデルより最大45%長いとのこと。小さい方は307mAh、大きい方は420mAhのバッテリーを搭載。フル充電後、ディスプレイ常時ONで最大24時間、ディルプレイ表示なしで最大36時間もつそうです。

今回、短時間使用で試してみたのですが、第3世代と第2世代の寿命の違いを実感しました。充電器から外して2日近く経った現在も、電池残量は43%。ちなみに、OnePlusのスマートウォッチのような100時間バッテリーには及ばないようです。OneePlusの製品には、基本的なタスクでバッテリーを大量消費しないようプロセッサの負担を軽減するシステムが搭載されています。

Fitbitの新機能は?

Fitbitはやっぱり優秀です。Pixel Watch 2でも、日々のルーティンを追跡するのはとっても楽しいものでした。Pixel Watch 3では、集計データの追跡がちょっと楽になった感じ。特に、睡眠の質に基づいてその日の体調やエネルギー量を教えてくれるMorning Briefはおすすめです。ウォッチに背中を押してもらって、Fitbitアプリで詳しい情報をチェックできます。

Morning Briefの指標となるのが、カーディオ負荷。これは睡眠の状態や、アクティビティ状況に基づく準備度スコア、そして効果を実感したい場合の目標負荷をもとにしています。ちなみに、今私はこの機能を表示するためのデータを収集中。3週間オン/2週間オフの運動スケジュールで、この機能がどう働くのか楽しみです! それについてはまた後日。少なくとも、本機能はFitbitプレミアムに加入していなくても使用可能です。

ちなみにプレミアムは月額640円で、洗練されたランニング管理機能を活用することができます。AI管理のカスタムランニングなど、結構使えるので、Apple Watchなどに不満を持つランナーにとってはありがたいかも。

手首にリモコンを着けてる感じ

Pixel Watchに新機能が追加されるたびにWear OS 5は進化を遂げてきましたが、今回はChromecastリモコンを内蔵しています。ウォッチ上のアプリランチャーにアイコン表示されるほか、タイルとして追加することも可能。スマホのChromecast Remoteアプリ同様、近くの画面での再生、音量、コンテンツをコントロールできます。

Google Homeのショートカットもレベルアップ。たとえばウォッチから防犯カメラの映像もチェックできるので、スマホの準備が間に合わなくて来訪者が帰っちゃった…ということも減るでしょう。おうちでWi-Fiにつないで使うと、そのメリットを実感できるはず。

最後に注目したいのは、通話アシスト機能です。まだ私は使ったことはないのですが、Googleいわく、これは自動音声で通話したい意思を相手に伝える機能。スマートウォッチで電話に出ようとすると、ウォッチとスマホの連携がうまくいかないことがよくあります。普段は一旦電話を切ってかけ直しているのですが、いつもそれができるわけではないので、通話アシスト機能でウォッチからの不在着信が減ることを期待したいところです。

結局Pixel Watch 3は買うべき?

Googleのスマートウォッチ・プラットフォームは、ここ数世代で飛躍的に向上しました。Pixel Watch 3もGoogle製品である以上、他のAndroid機種と同じような進化をたどることは間違いないでしょう。スマートホームやメディアのコントロールにアクセスしたり、通知をチェックしたりするためのミニ・コマンドセンターとしては最適です。フィットネスや健康管理機能の使い勝手については、また詳しくご紹介していく予定です。

すでに初代か第2世代を持っているなら、Pixel Watch 3を買いに走る必要はないと思います。ただ、ビッグな画面で豊富な情報をガッツリ見たいと思われるのであれば、下取りを考えるのもアリでしょう。たしかに、通知やFitbitのデータを確認するには、画面は大きいほど便利ですから。ちなみに私は今年、Samsung(サムスン)とOnePlusの大型スマートウォッチを使用しましたが、大きなディスプレイも慣れればそれほど負担ではありません。

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