これ1台で芝生・落ち葉・雪、全部きれいにするロボット「Yarbo」 #IFA2024

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Image: Sherri L Smith - Gizmodo US

Wall-Eみたいな園庭ロボット。

きれいな庭のある家っていろいろな意味でゆとりを感じますが、でも実際メンテナンスするとなると、芝刈りや落ち葉の掃除、雪かきなどなど、季節ごとにいろんな作業が発生して時間や体力が削られます。

業者にお金を払ってやってもらう手もありますが、それだとお財布が削られます。そこで登場したのが、マルチに使える庭師ロボット「Yarbo」です。

庭のメンテを一括で

Yarboは開発元いわく、「史上初の多目的インテリジェント庭用ロボット」です。庭で発生するさまざまなニーズに応えるべく設計されていて、雪・落ち葉を吹き飛ばしたり、芝生を刈ったりはもちろん、植物への水やりや重いものの移動、敷地のパトロールまでしてくれます。来年発売の追加モジュールで、芝生と他の部分の境界など細部まで整えることも可能になります。

ただ利便性にはその分コストがかかります。Yarboは最小の構成だと4,199ドル(約60万円)ですが、オプションをいろいろ付けてMax構成にすると6,199ドル(約88万円)と、落ち葉とか雪と一緒に貯金が吹き飛ばされそうです。

でもそのオプションは、Yarboの多様な能力を発揮するために必要です。今あるのは芝刈りパーツが859ドル(約12万円)、落ち葉を飛ばすリーフブロワーパーツが759ドル(約11万円)、その雪版のスノーブロワーが1,199ドル(約17万円)、重いものの牽引用パーツが49ドル(約7,000円)、雪かきパーツが199ドル(約2万8,000円)です。

さらに凍結防止剤などを撒くための散粒パーツや液体噴霧パーツも来年秋に発売予定でそれぞれ999ドル(約14万円)、芝生の細部をトリミングするパーツも2025年春に399ドル(約5万7,000円)で発売予定です。庭関係のあれもこれも、本当に全部カバーしようとしてるんですね。

でもそんなにガンガンお金かけて元が取れるの? 業者に頼んだほうが結果が確実だし安いのでは?と疑問になりますが、米Gizmodoに集まったコメントによると、庭のメンテで年間2,000ドル〜3,000ドル(約28〜42万円)くらいかかる人もそこそこいるみたいです。物価とか地域性にもよると思われますが、米国で大きめの家に住んでる人にとってはわりと「アリ」な価格設定なんでしょうね。

ちなみに先々も安心して使えるように、Yarboには今後5年間のモジュールとの互換性が保証されてます。つまり2029年までは、新しいモジュールを使うために買い替えなくてもいいということです。

どんな庭にも対応

で、Yarboを使うには、任せたい作業によって専用のモジュールを取り付けます。Yarboはどんなタイプの庭にも対応するようにできていて、最大35度の傾斜まで上れるし、面積は31エーカー(約12.5万平方メートル≒3.8万坪)までカバーします。コンピュータービジョンとセンサーを駆使した「インテリジェント障害物回避システム」搭載で、庭にある家具やペットや人間との衝突の心配もなさそう。前面には双眼鏡、側面にはカメラがあり、モバイル監視システム代わりにもなります。

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Image: Sherri L Smith - Gizmodo US

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Image: Sherri L Smith - Gizmodo US

またYarboはIPX4でウォータープルーフ、バッテリーが減ったら自動で充電パッドに休みに行きます。専用アプリもありますが、リモコンも付属していて、こちらはちょっとXboxのコントローラーをリマップした感があります。IFA 2024の会場で簡単なデモができたんですが、やっぱり本物の庭で動いてるところをぜひ見てみたい。

ただ問題は、仮にYarboが気に入っても、それを使う庭、というか一戸建ての家、を持ってないことですね…。

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