メモ代わりに便利だけど…グーグルとマイクロソフトのスクショ保存機能

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Image: Artem Golub - Gizmodo US

8月14日開催のMade by Googleで発表された、Google(グーグル)2024年のフラッグシップ端末Pixel 9シリーズ。画面大きめサイズと折りたたみがシリーズに追加され、リアカメラのデザインが大きく変わったなど、注目すべきポイントはいろいろありますが、やはり今年はAI。中でも気になるのが、AIパワーを利用したScreenshots(スクリーンショッツ)機能です。

Screenshotsはユーザーのスマホの動きをスクショで保存。その中からAIアシスタントと共に、必要に応じて適宜情報を探せるという便利なお助け機能です。

…既視感ありますね。Microsoft(マイクロソフト)がAIパソコン「Copilot+シリーズ」にて、Windowsで搭載した新機能Recall(リコール)にとてもよく似ているのです。

スクショはメモ代わり

LINEのトーク画面や、サービスの登録画面などのスクショを撮って、メモ代わりにするという人は少なくないと思います。そういう私もとりあえずスクショしとく派。

このスクショメモを機能としてアップグレードしたのが、GoogleのScreenshotsであり、MicrosoftのRecallです。考え方として共通するのは、どちらもスクショ保存によるメモです。

決定的な違いは「手動」かどうか

機能が発表されるや否や不安視する声が挙がったのが、MicrosoftのRecall。ユーザーのパソコン画面を自動スクショしまくって保存し、後から必要になれば情報を検索して確認できるというもの。

スクショ画像は端末内でのみ保存(クラウドではない)されること、対象アカウントにログインしていないと見られないことが強調されるも、もーし不適切な場面をスクショ保存されていたら…、もーしそれが流出したら…と、ユーザーのモヤモヤは消えません。そこで、機能はデフォルトでオフにするとMicrosoftが発表。機能を理解し、必要と判断した人だけが、自らの手でオンにして初めて機能が発動する流れとなりました。

一方でGoogleのScreenshotsは、スクショ撮影そのものが手動。メモしておきたいなと思ったら、スクショを撮るのはユーザー自身で行ないます。撮影したスクショは(現状では)Googleフォトにも保存されますが、Screenshots機能のスクショとして認識されます。そしてそこからGemniが文字や画像を認識し、必要な情報を探し出します。

Googleが米Gizmodoに説明してくれたところによれば、スクショ保存からGeminiのヘルプまで、すべての処理は端末内で行ない、クラウドを必要としません。スクショを撮るたびに、アプリがスクショのタイトルと要約を作成し、検索を容易にします。また、ユーザーはスクショをカテゴリ分けしておくことも可能。

どこまでが機能に含まれるか

機能発動後は、(スクショ許可シーンを設定できるとはいえ)ユーザーが意識するしないにかかわらず、スクショを撮られてしまうのがRecall。スクショ撮影から検索までがセットになった機能です。

一方GoogleのScreenshotsは、スクショ撮影にユーザー本人の意思と作業が必要。機能としては、スクショの要約と検索のみ

どちらを便利&安全と感じるかは、ユーザーの使い方(+うっかり&おっちょこちょい度)次第です。

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