来る“超、現実”。MR機能を強化した「PICO 4 Ultra」が9月にデビュー

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Image: Pico Technology

「全面兼容安卓生态」(Androidエコシステムと完全な互換性) が楽しみすぎですよ僕は。Android対応おもしろUSB周辺機器とか使えるのかなあ。

Quest 2のよきライバルで、現在においてもVRゲーマーにはおすすめPICO 4の上位機種PICO 4 Ultra」が発表されました。まずは9月2日に中国で販売開始。他の国での販売計画はまだわかりませんが、Pico Technology日本のサイトにはPICO 4 Ultraの誘導枠が掲載されていたので、近いうちに日本でも発表があるでしょう。

価格は4,299元(約8万8000円)です。Quest 3(メモリ8GB、ストレージ128GBモデルが7万4800円)より高価ですが、SoCはQuest 3と同じSnapdragon XR2 Gen2で、メモリ12GB+ストレージ256GBというスペックを考えると妥当なお値段じゃないかしらん。

2眼3200万画素パススルーカメラとLiDARセンサーを増設

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Image: Pico Technology

フロントパネルにカメラアレイが追加されたPICO 4 Ultra。この部分には2眼のフルカラー3200万画素パススルーカメラと、iToF(LiDAR)センサーが入っています。

PICO 4は時代を先駆けたカラーパススルーを実現していたけど単眼カメラだったので、距離感がつかみにくかったんですよね。PICO 4 UltraはLiDARも入れたことでパススルーの精度に自信があるのか、かぶったまま歩き回れることを印象付けるアピールをしています。

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Image: Pico Technology

コントローラは流行りのリングレススタイル。インサイドアウトトラッキングの精度も高めてきたことの証。

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Image: Pico Technology

他にもトップバンドを省く、高速かつ低遅延なWi-Fi 7Bluetooth 5.3に対応、45W急速充電やバッテリー容量の増加(5,300mAh→5,700mAh)などの進化ポイントがあります。

個人的には「Androidエコシステムと完全な互換性」があると公式サイトに書かれていたことに期待したいですね。Google Play経由でアプリがインストールできたり、Android対応USB周辺機器がフルに使えるなら、おもしろい遊び方ができそう。USB MIDI楽器の音をマイクチャンネルに入れられるなら、VR演奏家も増えそうじゃないですか。

1万円以下のボディトラッカーも同時発表

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Image: Pico Technology

PICO 4 Ultraと同時に、両足に装着するボディトラッカーの「PICO Motion Tracker」も発表。こちらは従来のPICO 4シリーズでも使えます

2点だけとはいえ価格は399元(約8,200円)とお安いことから、X(Twitter)ではワクテカが止まらないといったコメントがポストされまくり。

ソーシャルVRで一番人気のVRChatとも提携したというし、PICO 4シリーズはVRゲームをするならマストといえるほど前後の重量バランスに優れたXRヘッドセットなので、これからVRダンサーやVRパフォーマー、VRキャバ嬢にVRホストとして活動したい人もPICOを選ぶ時代となるのかも。とはいえ後頭部にバッテリーがあるから、VR睡眠にはおすすめできないんですけどね。

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Image: Pico Technology

頭につけたPICO 4シリーズ、両手に持ったコントローラ、足につけたPICO Motion Trackerで本来は5点トラッキングとなるはず。しかしAIによる補正込みで24点トラッキングを実現しているというのも時代の革新を感じさせますね。

Source: Pico Technology

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