カルト的な人気。日本のセブンイレブンのたまごサンドが、米上陸
たまごサンドはアメリカが本場と思いきや。
コンビニ世界最大手のセブンイレブンが日本のたまごサンドをアメリカで売り出してニュースになっていました。
価格はLA地域が5.99ドル(881円)で、日本(290円)の3倍です。サンフランシスコ・ベイエリアは5.29ドルですので、米版たまごサンド(Egg Salad Sandwich)と価格的な違いはありません。
なんで「日本のたまごサンド」なの?
海外からの旅行者は寿司屋とラーメン屋に駆け込むのが鉄板ですが、長いフライトでくたくたに疲れた身には深夜のコンビニで買ったふわっふわのたまごサンドが沁みるらしく、SNSでも「安くておいしい」と評判。
グルメ誌でも「日本のセブンイレブンで買ったたまごサンドの味を再現してみた」みたいな無茶苦茶細かいレシピが共有されていますし、セブンイレブン日米比較の動画でもたまごサンドは外せないカルト的人気アイテムになっています。
何が違うの?
商品に「Japan」という記載はないので見分けが難しいのですが、「Simply Egg Salad Sandwich」と書かれてるのがソレみたい。
実物を見てみると、耳もついたままだし、三角に切るわけでもなし。カロリーは少し増えてますが、サイズ的にそんなに大きな差は見受けられません。
米セブンイレブンのたまごサンドはもともとディジョンマスタードが隠し味に入っています。成分表を見る限り、日本モチーフのたまごサンドもその点は変わらないっぽいんですが、パンは「ふわふわのミルクブレッド」に変わっていて、そこが唯一目立った違い。
現地の反応
さっそくウェブには試食した人たちの動画が出回っているんですけど、以下の女性は「日本版ほどフワフワしてない。完コピとまではいかないけど近いっちゃー近い」という微妙な反応です。
以下の「たまごサンド」シャツ着た人にいたっては「低脂肪マヨとディジョンマスタード入りって前と同じやん。パンも日本のほどモチっとしてない。おれは騙されないぞ」とキッパリ断言。
たまごサンド(Tamago Sando)愛を感じますね。
米セブンイレブンの日本メニュー戦略
アメリカのセブンイレブンといえば「ガソリンスタンドにあるコンビニ」、「BBQの薪とタバコを買う雑貨屋」のイメージですが、EV化とタバコ離れで売上が低迷するなか新たな活路を求めています。
そこで目を付けたのが、日本で絶好調のお惣菜メニューというわけ。円安で日本に行った人たちが「アメリカのセブンイレブンと全然違う!」とSNSで騒いだことも弾みになりました。
親会社のセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一CEOは、全米に生鮮食品卸のサプライチェーンを拡充して、日本などの新鮮なメニューを少しずつ入れていくと米国のマスメディアに語っています。これからが楽しみですね。
Sources: Eater LA, SF Chronicle, NBC, @greenonionbun, @jeremyjacobowitz
08/13 23:00
GIZMODO