Apple Intelligenceで賢くなったSiri、本気を出すのは来年から
AppleのデベロッパカンファレンスWWDC。今年のカンファレンスで発表されたAppleのAI「Apple Intelligence」。Apple Intelligenceの数ある機能によって、Siriが強化されことに注目が集まっています。時期iOSとなるiOS 18のリリースが楽しみです。
…が、ちょっと待って。iOS 18のリリースと同時にApple Intelligenceのすべての機能が使えるようにはなるわけではありません。
来年、かな?
Apple Intelligenceが搭載されるiOS 18、iPad OS 18、macOS Sequoiaの本リリースは、今年の秋を予定しています。一方で、最新OSリリース=最新機能ぜんぶ使える、ではありません。
つまり、多くの人が楽しみにしているであろうSiriの強化がほんとうに本気を出すのは、おそらく来年。ただ、WWDCの基調講演&プレスリリースでは、Appel Intelligenceの一部機能は来年までこないとチラっと釘を刺してあるだけなので、来年のいつかまではわからず。
また、MacRumorsによれば、iOS 18開発者向けベータ版で発見したコードから、AI機能をいち早く使うには、事前登録が必要になるかもという話も。
英語のみ
一部機能制限はあるとしても、今秋リリースされるApple Intelligence。ただし、使用できる言語は英語(アメリカ英語)のみです。
言語拡大も来年を予定。ただ、こちらもいつ何語という詳細までは明らかにされておらず。
使用できる端末
AppleのAIを使うのを楽しみにしている人、自分の端末が対応端末かどうか今のうちに確認しておくべきです。最新OS公開されたとき、がっかりしないためにね。どうしても使いたい人は、場合によっては端末買い換えの検討も…。
Apple Intelligenceが使用できる端末は限られており、基本はハイスペックで比較的新しいやつ。
・対応iPhone:iPhone 15 Pro Max(A17 Proチップ)、iPhone 15 Pro(A17 Proチップ)
・対応iPad:iPad Pro(M1チップ以降)、iPad Air(M1チップ以降)
・対応Mac:MacBook Air(M1チップ以降)、MacBook Pro(M1チップ以降)、iMac(M1チップ以降)、Mac mini(M1チップ以降)、Mac Studio(M1 Maxチップ以降)、Mac Pro(M2 Ultraチップ以降)
AI機能はチップが命。ゆえに、MacだとインテルCPUを搭載していた頃のモデルは非対応、全滅です。
どの端末で、いつ、Apple Intelligenceのなんの機能が使えるのか、その詳細が明らかになるのは、最新OSがリリースされてから。
理想のAIは運用コストも高い
AIはエネルギー喰いであり、運用には莫大なコストがかかります。そして、それはApple Intelligenceも同じ。
Appleが最も注力しアピールしているのは、Appel Intelligenceのプライベート性。端末内で処理するオンデバイス型または、iPhoneの保護機能をクラウドにまで拡大したPrivate Cloud Compute型。これを処理するには性能の高いチップが必要になります。つまり、AI機能を使いたいと思えばどうしてもハイスペック端末=最新の高価な端末が必要になってしまうのです。
ハードでもソフトでもコストはかかる、それが現状のAI業界です。
Source: Apple
06/13 10:00
GIZMODO