アップルのAIってどうなってる? わかっていることまとめ
もちろんAppleも、作ってますよね?
検索、要約、文字起こし、チャット応答…など。現在、さまざまなシーンで生成AIが「効率化のためのツール」として広まりつつあります。
代表的なものとしては、OpenAIのChatGPTや、GoogleのGemini。最近はClaude 3も注目されていますよね。また、マイクロソフトはパソコンに「Copilot」キーを追加。AI×PCの標準化を進めているわけですが…Appleは? なにしてんの?
大丈夫、動いています。
先日は大規模言語モデル「MM1」についての論文を発表。生成AIへはかなり前向きに取り組んでいるみたい。なのでこれまでのウワサをまとめました。今のところ、2つの道への可能性があります。
1.セキュアなオンデバイスAI
Appleが開発しているであろう生成AI。現段階で予想されている特徴は、機器(iPhoneなど)上で動作するオンデバイス方式の生成AIです。
クラウドを経由せず、端末内で考えてくれるので、処理遅延が少なく、プライバシーやセキュリティ上のリスクも少ないのが特徴。このために、データ圧縮と画像解析学習アルゴリズムが得意なAIスタートアップ企業も買収しています。
予想されている用途としては…
・SafariではWebページの要約や、不要な部分を消す「Web消しゴム」を導入
・Siriはメッセージ要約機能
・Spotlight検索はインテリジェントに進化。候補のリスト化を改善。
・連絡先やカレンダーなどのアプリ間で連携して応答してくれる
といった活用ですね。
ChatGPTみたいに数式を解いたり、コードを書いてもらったり、画像を生成する。なんて使い方は想定しておらず、あくまでもユーザーの普段使いのサポートが目的のAI。
Siriに例えると「こう聞かれたらこう返す」から「ユーザーの悩みを理解して、考えて、最適な答えを出してくれる」といった感じかなぁ〜…と。ある意味、生成AIの導入によって真の意味でのアシスタントとなってくれるかも! な期待感がありますね。
2.他社のクラウド型AIの取り込みも検討
自社の生成AIの開発を急ぐ一方、すでにローンチしているクラウド型の生成AIへのアプローチも展開している模様。
ChatGPTでおなじみOpenAIや、Geminiを運用しているGoogleともライセンスの協議を行なっていると報じられているんですよね。
どういった方式で導入するのか? はわかりません。なのでこれは想像の域ですが、マイクロソフトの「Copilot」みたいに、検索や特定のアプリの特定の機能だけ、外部の生成AIによる支援を入れる。みたいな方式も想像できますね。
たとえばPagesに要点を箇条書きにすると、報告書を書いてくれる! …とかね。すでに他社のAIを使えばできるけど、既存のアプリ上からできたらできたで便利なので。うん。
生成AI機能の真実は、きっとWWDC 24で
今回、考えられる2つのケースを想定してみました。でも、どちらも予想の段階で、実際のところはまだAppleがどう生成AIを使うのか? の答えは出ていません。
先日のiPad Proのイベントでも、M4チップが発表され、AIによる支援機能が語られましたが、こちらは生成AIとはまた違った使い方ですしね。
なので答え合わせは、6月に控えているWWDC 24で。ですね! この様子だと、基調講演は長〜〜くなりそうですよぉ…。
iOS 18来る? WWDC 2024は日本時間6月11日午前2時スタート
Source: MacRumors, AppleInsider, TECHINSIDER, arxiv.org, ライフハッカー
05/10 10:00
GIZMODO