惑星探査でピョンピョン跳躍。3本脚のおにぎり型ロボ
これ完全に「今週のビックリドッキリメカ」。
惑星探査では、たとえば6輪車の「キュリオシティ」や「オポチュニティ」、ヘリコプターの「インジェニュイティ」といったメカが活躍しました。これらを見ると、車輪で進むかプロペラで飛ぶかですよね。
飛び跳ねるおにぎりロボ
チューリッヒ工科大学では、3本脚でピョンピョンと跳躍するロボット「SpaceHopper(スペースホッパー)」が作られています。
なんでおにぎり型?
たとえばボストン・ダイナミクスの「Spot」は、4本脚の犬型ですよね。普通ならその方が安定感がありそうなイメージです。
しかし三角ボディーにもメリットがあります。犬型と違い前後の区別がなくどの方向でも進めること。それに4本脚よりも、脚1本分の重さや部品が節約できるのも重要。軽くなればそれだけ跳躍時の高さや飛距離が伸ばせます。
各関節に合計9つのモーター
モーターは人間で言うところの股関節、膝関節、足首にあり、脚1本につき3つ。3本脚なので×3で9つ搭載しており、これらの力でピョーン! 空中でバランスを崩しても、脚でもがいて立て直します。
着地は脚を曲げて衝撃を吸収するので、サスペンションの役割も担います。
無重力でテスト
仮想空間でシミュレーションを繰り返し、訓練した「スペースホッパー」。先日はESA(欧州宇宙機関)の協力により、航空機での放物飛行を実施。無重力状態でのテストを行ないました。
惑星とは環境が違いますが、空中で姿勢を立て直す動きは成功だったようです。
重さはたったの5.2kgですし、そのうち宇宙船に詰め込んでどこかの惑星に着陸することでしょう。
Source: YouTube, SpaceHopper, ETH Zürich via NEW ATLAS
04/15 16:00
GIZMODO