光ファイバー回線で30万1000Gbps! 超爆速ネットスピードが達成可能に

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イアン・フィリップス博士と波長管理装置 Image: Aston University

完全にストレスフリー!

ネットが遅い。待たされる。このストレスって、けっこうありますよね? ですが、もうよほどのことでなければ、そのストレスを感じることがない光ファイバー回線ブロードバンドが、本当にやってくるかもしれませんよ。

新たなEバンドとSバンドの可能性

光ファイバー通信で一般的に用いられている波長帯域は、CバンドLバンドとされています。ところが、このほど英国バーミンガムにあるアストン大学では、これに加えて、新たなEバンドSバンドも活用することに挑戦。従来は、Eバンドでの通信を安定的に制御する技術がなかったそうです。

しかしながら、アストン大学は、日本の情報通信研究機構(NICT)や米国のNokia Bell Labsの協力を得つつ、Eバンド向けに新しく開発された光増幅器での通信テストを実施。C/L/E/Sバンドすべてをフル活用し、トンでもないスピードでのブロードバンド通信を実現したと発表しました。

なんと通信速度は301Tbps!

これまでは難しかった4バンドをフル活用する光ファイバー通信により、達成されたスピード記録は301T(テラ)bpsとされています。これは、もう少し身近な単位だと、30万1000Gbpsに相当。もっとわかりやすく、いま日本で非常に高速なインターネット回線というと、10Gbpsの契約を引けると思うんですが、その3万1000倍の通信速度になります!

これだけあったら、どんな高画質の映画をダウンロードしようとも、一瞬で完了。しかも、この技術のスゴいところは、なにか特別な通信網をイチから構築せずとも、既存光ファイバー回線使用帯域追加するだけで、理論的には実現可能な点でしょうか。

意外と本当に10Gbps何千倍みたいなスピードを、普通にボクらが体感できる時代が、すぐにやってきたりするやもしれません。どんどんネットの可能性が広がっていきそうですよね~。

Source: アストン大学

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