Apple Vision Proつけて大炎上したパイロットの苦しい言いわけ

Gif: Jody Serrano / @chrisclarkefly / X

悪い遊びをする輩がやっぱり出てきた。

先週アメリカでついにリリースされたApple Vision Pro。続々と使っている人の様子がSNSにあげられています。でも注目を集めたいがためにバカやっちゃう人もやっぱり出てくるんですよね。Vision Proを装着して飛行機を操縦するパイロットとか...。

Apple Vision Pro装着で飛行機の操縦

パイロットのChris Clarke氏は、Xに21秒間の動画を投稿。Vision Proを装着して、飛行機を操縦している様子でした。隣にいる座っている人が撮影者のようです。

Clark氏は投稿で、「Apple Vision Proのおかげで仕事の生産性が高くなったよ」とふざけたように書いていました。そしてもちろん大炎上。パイロット免許を取り消すよう多くの人が声を上げる事態に。その動画はこれまで600万回以上再生されていましたが、現在は削除されています。

本当は操縦していなかった?

大炎上にビビって削除したClark氏はその後、「動画では飛行機を操縦していたわけではなく、自分はただの乗客だった」と弁明。動画でClark氏が操縦桿に手をかけているのが見えたため、多くの人がClark氏が実際にパイロットだと信じてしまっていました。

でもちょっと待って...。そうだとしても、操縦席に座って動画が撮られているということは、本当に操縦していたリアルのパイロットが操縦しながら動画を撮影していたってことですよね?

この弁明が嘘か本当かはわからないですが、動画がただ注目を浴びるためだとしてもパイロットが目隠しをして操縦していい、と思っていること自体大間違いですよね。

Clark氏はXでVision Proを装着しながらの飛行機操縦について「顔にHUD(ヘッドアップディスプレイ)を装着しているようなものだ」と書いていました。HUDは、コックピットのパイロットの目の前にある透明なスクリーンで、航空機の速度、高度、そして飛行経路ベクトルへの水平線など、重要な飛行計器データを表示するものです。

嘘でも本当でもどっちにしても最高にアウト!

でもVision ProとHUDの仕組みは本質的に違っているんですよね。

Vision Proは、装着したユーザーは外の世界を直接見ているように感じますが、実際に見ているのはVision Proのカメラが捉えた映像を見ているんです。もちろんVision Proは高品質で高画質な製品ですが、いつどんなことで故障や遅延が起こるかはわかりません。特に、飛行機内で電気機器に影響が出る可能性だってあります。

それなのに、途切れるかもしれないカメラが捉えている映像を見ながら飛行機の操縦をするなんてもってのほかです。また、アメリカの民間航空を規制する連邦航空局(FAA)が、これを許すとは思えません。

Clark氏の動画は、Apple Vision Proの悪い使い方の真骨頂といった感じでしょうか。

でも、そういう人たちが続々と現れてきています。週末にはテスラの自動運転機能を使用しながらVision Proを着用している人たちの姿がネット上で拡散されています。そのうちの一人21歳の男性は、この動画は「演技」で笑いのためにやったと米ギズにコメントしています。

おもしろくないし、まったく笑えないのでそういう遊びはやめてほしいですね。

Apple Vision Proの良い使い方・ダメな使い方

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