この音質でこの値段、「買う」以外の選択肢が見当たらない。知る人ぞ知るアシダ音響のヘッドホン「ASHIDAVOX」

220920ST-90-05-01

Photo: 三浦一紀

これほどまでとは思わなかったよ。

仕事柄もありますし、音楽好きでもあるので、家にイヤホンやヘッドホンがかなりの数あるんです。まあ、メインで使うのは用途別にほぼ決まっているんですが、最近ずっと気になっていたヘッドホンがあったんですよ。アシダ音響の「ASHIDAVOX ST-90-05」という製品です。

こちらが到着したので、レビューしたいと思います。

武骨でレトロなデザインがたまらない

アシダ音響は業務用音響機器の製造を行なっている会社。80年の歴史を持つ老舗メーカーです。

ST-90-05は、業務用ヘッドホン「ST-90」を音楽用として製品化したもの。業務用製品開発のノウハウが活かされています。

まずはデザイン。なんとも武骨でたまらない! いかにも「業務用だからおしゃれなんて一切関係ない」って感じがプンプンして、それが逆にかっこいいじゃないですか。

220920ST-90-05-02

バンドのサイズ調整は、両耳部分にあるスライダーから行ないます。

220920ST-90-05-05

端子部分はL字型。

もちろんワイヤレスじゃありません。ふっといケーブルが左耳から出ています。このケーブル、かなり頑丈でちょっとやそっとじゃよじれません。こういうところ、業務用っぽいですよね。

220920ST-90-05-04

ヘッドバンドは堅牢なつくり。

レトロかつムダのないデザイン、僕はたいへん気に入りました。みなさんはどうですか?

軽量&着け心地良好

220920ST-90-05-06

お次は装着感。ST-90-05は耳の上にかぶせるオンイヤータイプ。このタイプは締め付け感(側圧)が割と重要で、きつすぎると耳が痛くなりますし、弱すぎると音漏れが気になるし、肝心の音質も下がります。

で、ST-90-05はというと、側圧はちょうどいい感じ。人によってはちょっと強いかもしれませんが、多少顔が大きめの僕でもあまりきついとは感じませんので、たいていの方は大丈夫じゃないでしょうか。

220920ST-90-05-07

イヤーパッドが適度にふかふかで気持ちいい。ちゃんと交換用パッドも買えるようになっています。

重量は110g。ヘッドホンとしては軽量の部類に入りますね。長時間の装着でもあまり気にならないのは、この軽さも要因となっているのかもしれません。

さすがASHIDAVOX! 音が太い&聞きやすい

さて、肝心の音質ですが、これはもうバッチリ! 決してハイファイな感じではないんですけど、全域ちゃんと鳴っているモニター用ヘッドホンに近い感じです。さすが業務用メーカーといったところ。

なんせ、音の芯が太い。それでいて各パートがちゃんと分離して聞こえます。低音はよく聞こえますがぼやっと広がっていなくてタイト。あまり低音ズンズンが好きではない僕にとっては、このくらいがちょうど気持ちいい。

一方、高音は耳に突き刺さる感じがなく、非常に聞きやすくなっています。先ほど「ハイファイな感じではない」と書きましたが、その理由は多分この高音にあるのかなと思います。高音足りないなーという方は、イコライザーでちょっと高音持ち上げるといいかもしれません。あ、高音が弱いわけではありませんよ。

簡単に言うと、よく聞こえるけれど、決して耳障りではない音なんです。欲を言えば、奥行き感がちょっともの足りないかもしれません。でも、正確に音を把握したいというのならST-90-05は適任でしょう。

今もST-90-05で音楽を聞きながら原稿書いてるんですが、バスドラとベースが気持ちよく聞こえています。たまらないなー、この感じ。

こんだけいいのに、なんと、安い!

ST-90-05は、レトロなデザインがかわいいし、軽いし、音もいいしで、悪いところが見当たらないんですよね。ただ、こういう製品って、

「でも、お高いんでしょう?」

ということが多いんです。まあ、いいものは高い。それはしょうがないことですけど。

ということで、こちらST-90-05のお値段なんですが、なんと税込み6,600円! 6万6000円じゃないんですよ、6,600円なんです!!

はっきりいって、この音でこのお値段だったら反射神経で買っていいレベルですし、一家に1台、いや一人1台あってもいいと思います。それくらいコスパに優れたヘッドホンなんですよ!

カラーは、今回紹介したグレーのほかに黒があります。グレーのほうが人気っぽくて注文しても3カ月待ちなんですが(僕は6月に注文して9月に届きました)、黒はすぐ買えるようです。

ここ一番の有線ヘッドホンをお探しの方、ST-90-05はオススメですよ!

Source: アシダ音響

ジャンルで探す