ハイエンドなターンテーブル「SL-1000R」―テクニクスから

ターンテーブルのイメージ



「テクニクス」ブランドのアナログレコープレーヤーとしてハイエンドに位置するリファレンスクラスの新製品が5月25日に発売予定だ。ダイレクトターンテーブル単体の「SP-10R」、トーンアームなどが付いたシステム「SL-1000R」の2種類がある。

最近のアナログレコード人気を受けて開発したもの。ステーターコイルを両面に配置した12極18コイル駆動を採用し、高トルクを発揮するほか、両面のコイルを60度ずらして配置することで相互干渉を低減。ステーター基板の剛性も高めた。

モーターの回転制御にはブルーレイ機器の開発でつちかった技術を応用。高トルク化に合わせて不要な振動を抑えるようにし、ワウ・フラッター0.015%を達成。回転ムラの影響を解消した。

ターンテーブルプラッターは、10mm厚の真鍮、アルミダイカスト、高減衰ラバーによる3層構造を採用し、高い剛性と振動減衰特性を持たせた。最上部の真鍮(しんちゅう)製最外周部に純金と並んで比重が大きいタングステンウェイトを12個埋め込んでいる。プラッター総重量は約7.9kgとなり、約1トン・cm2におよぶ慣性質量を備えた。

コントロールユニットは、本体への不要なノイズの混入を抑制するために別筐体に収めた。電源の設計を変更して応答速度を向上し、加えてノイズ成分を抑制する回路を組み込んでいる。本体との接続については車載機器で用いる信頼性の高い通信方法を採用。LP盤(33 1/3回転)、EP盤(45回転)、SP盤(78回転)の回転数選択が可能で、回転数も0.01rpmの精度でプラスマイナス最大16%の範囲で調整できる。ディスプレイには有機ELを採用し、より高精細な回転数表示を可能にしたとする。

これに加え底面の形状、取り付けビス位置は、既存製品「SP-10MK2」「SP-10MK3」と互換性を維持している。従来のベースへそのまま取り付けたり、トーンアームを組み合わせたりできる。コントロールユニットの形状も従来のパワーユニットと同サイズ。

新たなターンテーブルシステムは、ベースを30mm厚の無垢削り出しアルミパネルとBMCによる2層構造とし、システム全体で5層からなる筐体構造を採用し不要な振動を排除できるようにした。シャーシを支えるインシュレーターは、高い振動減衰特性と長期の信頼性を兼ね備えた特殊シリコンラバー「αGEL」を採用。トーンアームパイプの素材には軽量で高い減衰特性を持つマグネシウムを採用し、アーム有効長を254mmとしてトラッキングエラーを低減し、読み取り精度を高めた。トーンアーム部の信号出力端子は信号線とアース線が一体となったDIN端子。好みのDIN端子対応のPHONOケーブルが使える。このほか内部配線材にOFC線を採用し、接続端子部を収めるケースはアルミ無垢削り出しとした。

このほか別売のトーンアームベースを増設することで標準トーンアームと合わせて最大3本まで取り付け可能。このトーンアームベースは10種類準備しており、代表的なトーンアームと組み合わせができ、トーンアームの交換や増設に対応する。

希望小売価格はターンテーブル単体が80万円(税別、以下同じ)、ターンテーブルシステムが160万円。

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