USBドックにハイレゾDAC搭載!ikko「ITX01」はiPadのAV環境最強化にピッタリ!

【iPadで始めるAV環境最強化計画】

iPadを活用してAV環境最強化を目指す上で、どうしても必要となるのが外部機器の接続。「11インチiPad Pro(第3世代)」はUSB Type-C端子をひとつ搭載していて、そこを利用してイヤホン接続のアダプタを付けたりテレビへのHDMI出力をしたり、ヘッドセットやUSBコンデンサーマイクをつないだりと、さまざまな機器を接続してきたのですが、正直ひとつしかないType-C端子の取り合い感がありました。

そこでiPadにも接続できるUSBドック(ハブ)の導入しようかと探していたら…変なモノ見つけちゃいましたよ。ikkoというメーカーが発売している「ITX01」という製品です。

▲ikko「ITX01」。実勢価格は1万2500円前後

一見すると、よくあるUSB端子やメモリカードや4K HDMI出力などを搭載した10 in 1のUSBドックなんですが、売り文句は“世界初の本格的DAC搭載のドッキングステーション”。そして3.5mmのイヤホンジャック出力と共に、4.4mmのバランス端子も搭載。ikkoとDACチップメーカーの共同開発による最大32bit/192kHz対応のオリジナルDACを採用しています。

▲USB type-C端子接続のUSBハブですがハイレゾロゴ付き

いきなり言われても「えっ?」となるかもしれませんが、このIKKO「ITX01」の売り文句って、高級な有線イヤホン・ヘッドホンをつなぐオーディオマニア界隈で通用する高音質系の用語。でも、製品自体はType-C端子のUSBドックです。

変わり種過ぎるし困ったなあ…でも僕もマニアとして音質気になるなあ…これでイヤホンジャックの音質も良かったらUSB端子不足も同時に解決しちゃうなあ…とアレコレ考えつつレビューしていきます。

 

■外付けDACにもハブにもなる変わりモノ

▲海外メーカー製らしいパッケージですが日本語説明書付き

ハイレゾにも対応した“世界初の本格的DAC搭載のドッキングステーション”という変わり種アイテムのikko「ITX01」。ikkoは中国メーカーで、イヤホンやDACなどポータブル・オーディオ業界では知られた存在。日本ではIC-CONNECTという会社の取り扱いで付属の説明書もちゃんと日本語です。

今回は「11インチiPad Pro(第3世代)」と組み合わせていますが、もちろんPC/Mac/Android、Nintendo Switchにも対応しています。

搭載する端子は、

・USB3.2が合計3系統
・データ用のUSB type-Cが1系統
・USB type-C(5-20VのUSB PD対応)
・TF(マイクロSD)
・SDカード
・HDMI(最大4K/60Hz)

とUSBドックとしてスタンダード。

▲メモリカードリーダー、USB端子端子などの一般的な端子類

▲給電用USB端子、HDMI端子、USB。左の表示部はサウンドモード切り替えの操作部

そしてこのikko「ITX01」の普通じゃないのがイヤホンジャック。端子としては一般的な3.5mmのイヤホンジャックに加えて、オーディオマニア向けの4.4mmのバランス端子を用意。

▲3.5mmと4.4mmのイヤホンジャック搭載。4.4mmはバランスケーブルに交換をするマニア向きです

イヤホン端子というのはデジタルからアナログに変換する箇所で音質差が出るのですが、そこにikkoとDACチップメーカーの共同開発によるハイレゾ対応の最大32bit/192kHz対応のオリジナルDACを搭載しています。

▲iOS上では24bit/48kHzとして動作

「11インチiPad Pro(第3世代)」と接続してAmazon Musicのアプリで確認してみると、iOSの認識上は24bit/48kHzまで。フルスペック発揮は他デバイス頼みですが、ハイレゾ対応のDACを搭載している時点で音質には期待できます。

▲3.5mmのイヤホン端子にAKGのヘッドホンを接続

オーディオマニア的に気になる音質を、3.5mmイヤホン端子にAKGのモニターヘッドホン「K371」を接続して確認してみます。

Apple Musicで宇多田ヒカル『あなた』を聴いてみると、なかなかの高音質。

▲iPadには標準のイヤホンジャックがないため以前テストしたAnker、SHANLING製と音質を比較

以前テストしたAnker「USB-C & 3.5 mm オーディオアダプタ」(1490円)と比べてみると、ikko「ITX01」の方が歌声の硬さがなくなり、歌声も情報量や質感、低音もより躍動感がアップ。ナチュラルかつ情報量志向のサウンドですね。

ただ、以前テストしたUSB DACのSHANLING「UA2」(1万4170円)は音情報が素晴らしく、ikko「ITX01」の音質では正直負け気味。そもそも「UA2」はDAC専用で価格も上ですからね。

▲パネル部を1.5秒長押しでモード切り替え。モードに応じて色が変化します

ちなみに、タッチ操作でオーディオ端子のサウンドモード切り替えが可能です。先ほどのコメントは標準のHiFiモードでのものですが、MOVIEモードは音の包まれ感がアップして重低音が響くバランス重視、GAMEモードは中高域がハッキリと立つFPSゲーム向きのセッティングです。

USBドックとしての機能も試してみました。

▲USB PD給電が便利。USBメモリとSDカードは同時認識も可能

まず、給電用USB PD端子を使えるので、iPadを据え置きデスクトップで利用するなら充電兼用でつなぎっぱなしにするのもアリ。それからUSBメモリとSDカードはiPadでは“ファイル”アプリでアクセス可能です。

▲4K/60HzのHDMI端子接続も純正と同じように動いています

別途HDMIケーブルを用意すれば、4K/60HzのHDMI端子接続も可能。65インチの大画面テレビに接続してみたらミラーリング出力に成功。動画サブスク系は画面出力で動作するアップル純正のHDMI出力と同じ動作ですね。

*  *  *

ikko「ITX01」、かなり面白いアイテムだと思います。一般的な3.5mmのイヤホンジャックだけじゃなく4.4mmバランス出力まであり、さらにハイレゾDACまで搭載と相当突っ走った仕様なのに、使い勝手としては普通のUSBドックと何ら変わないところがとてもイイ。有線イヤホン・ヘッドホンで音楽を聴きながら充電できるし、USB端子やカードリーダー、HDMI出力もありますからね。iPadを活用してAV環境最強化を目指す人にとって、ikko「ITX01」は最高に使い勝手のいいUSBドックとしてオススメです!

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<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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