趣味のアニメを満喫できる最新4K有機ELテレビ5選【快適ラクチン趣味活モノ】

【快適ラクチン趣味活モノ】

深夜放送、配信サービス、映像ソフトなど幅広い手段で鑑賞できる現在のアニメ作品。それらを最新の4K有機テレビで表示すると、どんな映像が楽しめるのか。日頃からアニメをチェックしているAVライター・鳥居一豊さんのコメントを交えながら解説しよう。

*  *  *

「アニメ作品は放送波を録画して視聴するのがほとんど。定額制の配信サービスでチ ェックできる作品もありますが、視聴できるようになるまでの間にタイムラグが生じ、ホットな話題をキャッチアップできなくなってしまいますからね。ですから、配信サービスは主に見直す際に利用しています」

そう話すのは、AVライターの鳥居一豊さん。アニメ作品の多くは2K(フルHD)の解像度とBT709という色規格で制作されていることから、録画した番組と配信コンテンツで、画質の差がほとんどないという。

「ブルーレイのパッケージソフトに関しても、アニメ作品の映像面には同様のことが言えます。2KやBT709というスペックだけで考えるなら、実はフルHDのテレビでも申し分ありません。とはいえ、各社とも高画質を追求する新しい4K有機ELテレビのほうが、きれいな映像で鑑賞できることは確かです」

ソニーをはじめとする主要メーカーの場合、各社とも同じ製造元のパネルを用いているほか、映像技術の改良に余念がない有機ELテレビは、画質の差がほとんどないそうだが、それぞれが追求する“画作りの方向性”は実にさまざま。鳥居さんの解説を参考に、好きなアニメを満喫できる1台を選んでほしい。

AVライター
鳥居一豊さん

雑誌の編集を経てフリーランスに。PCオーディオやヘッドホン、各種ガジェットに関する造詣が深い。 深夜に放送される毎クールの全アニメを録画してチェックしている実践派

1. 新海誠作品のような美しい空を豊かなグラデーションで映し出す!

Panasonic
VIERA「JZ2000シリーズ」
(65V型:実勢価格52万2940円前後、55V型:実勢価格35万8000円前後)

Panasonic
VIERA「JZ1000シリーズ」
(65V型:オープン価格<実勢価格44万円前後>、55V型:実勢価格28万6000円前後、48V型:実勢価格23万1000円前後)

アニメの映像では、出来上がった絵に明るさやまぶしさを感じさせる“光線効果”を加えることがあります。その際に生じがちなグラデーションが縞々になる“カラーバンディング”現象を、ビエラの4K有機テレビは抑制。グラデーションをきれいに表現できるのです。イラストに近い美しい空で見る人を魅了する新海誠作品のような映像を、雰囲気豊かな高画質で鑑賞できます。暗部の色がきれいに出るのも特徴のひとつですね(鳥居さん)

▲「JZ2000シリーズ」

▲「JZ1000シリーズ」

新素材を用いた貼り付け構造によってバックカバー一体型の放熱プレートを組み合わせた、同社独自の有機ELディスプレイを採用。明暗の違いがハッキリとした、コントラスト感の豊かな映像を表示する。ブラックフィルターを採用するパネルの表面は、外光の映り込みが少ない。シーンに合わせて映像を最適化するのも特徴だ。

▲JZ2000シリーズは画面下部に加え、上向きや横向きのスピーカーユニット(Dolby Atmos対応)を本体背面に搭載。それらが出力する音声により、臨場感豊かなサラウンド環境をテレビだけで構築できる。音声最大出力は125W

▲もしもの時に安心な転倒防止スタンドを採用。背面のスイッチをオンにするとスタンド下部の吸盤がテレビ台に密着し、テレビが転倒しにくくなる。テレビを移動させる際には、スイッチをオフにするだけ。取り扱いは簡単だ

2. 『鬼滅の刃』などで多い暗いシーンの階調表現が豊か!

Sony
BRABIA「A90Jシリーズ」
(83V型:実勢価格94万円前後、65V型:実勢価格47万円前後、55V型:実勢価格31万5000円前後)

Sony
BRABIA「A80Jシリーズ」
(77V型:オープン価格<実勢価格59万3000円前後>、65V型:実勢価格34万4700円前後、55V型:実勢価格30万8000円前後)

映像制作者向けの業務用モニターを手掛けていることから、出すべき色をしっかりと表現できるのがソニーの強みです。その個性はブラビアの最新4K有機ELテレビでも発揮されており、例えば『鬼滅の刃』などで多く見られる暗いシーンでは、画面全体が黒く潰れることはありません。各部それぞれの色が“しっかりと乗る”ので、黒なのか暗いグレーなのか見分けが付くほどです。精細感も高く、ディテールも緻密です(鳥居さん)

▲「A90Jシリーズ」

▲「A80Jシリーズ」

あらかじめプロセッサー内に保存されたデータベースをもとに、地上波の放送からネット配信のコンテンツまで、あらゆる映像を高画質な4K 映像に変換する。画面そのものが震えてサウンドを出力する「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」機能により、キャストの声が真正面から聴こえるのもブラビア上位機の魅力だ。

▲認知特性プロセッサー“XR”を採用 。 人の目で見た時に印象が残りやすい部分を中心に高画質処理を行う。映像の没入感は高い。同プロセッサーはパネルの能力も最大限に引き出し、高コントラストな映像を表示する

▲映像への没入感を高めるため、極限までベゼルをスリムにした“Seamless Edge”デザインを採用。スリムなボディーの背面仕上げもシンプルで美しく、リビングに置いてある家具などのインテリアなどに溶け込みやすい

3. 地デジの2Kコンテンツでもメカの複雑な稜線をきれいに描画!

Toshiba
REGZA「X9400S シリーズ」
(65V型:実勢価格49万1150円前後、55V型:実勢価格34万4850円前後、48V型:実勢価格25万円前後)

Toshiba
REGZA「X8900K シリーズ」
(65V型:実勢価格31万6580円前後、55V型:実勢価格23万9800円前後、48V型:実勢価格19万8550円前後)

レグザはこれまでにも専用の画質モードを設けるなど、アニメ映像の絵作りに注力してきました。その効果として挙げられるのが輪郭の美しさ。アニメ映像で生じがちな斜めの線がギザギザになる“ジャギー”を処理し、きれいに整えてくれます。2Kの放送波を4Kにアップコンバートした際のノイズも目立ちません。例えば、ロボットアニメに登場する機体の複雑な稜線や細かいディテールが破綻することはなく、安心して作品に没入できます(鳥居さん)

▲「X9400S シリーズ」

▲「X8900K シリーズ」

幅広いコンテンツの中でも、地デジや配信映像の高画質化を強化。X9400Sシリーズでは「地デジAIビューティPRO II」機能により、地デジの放送で見られがちなノイズを低減。「ネット動画ビューティPRO II」も搭載し、映像配信のコンテンツもきれいな画質で満喫できる。最大142W出力のスピーカーシステムのサウンドも豊か。

▲X9400Sシリーズは自社開発の映像エンジン「ダブルレグザエンジンCloud PRO」を搭載。レグザが得意とする超解像処理とともに、視聴環境の明るさに応じた画質調整を自動的に行うので、いつでも美しい映像を満喫できる

▲X9400Sシリーズはタイムシフトマシン機能も搭載。テレビと有線接続した別売りのHDDに最大6チャンネル(約80時間分)の番組をまるごと録画できる。あらかじめ登録したチャンネルの番組なら録り忘れの心配がない

4. 鮮血描写を優しく補正!アニメとの相性は良し

Sharp
AQUOS OLED「DS1ライン」(65V型:実勢価格37万円前後、55V型:実勢価格25万6500円前後)

Sharp
AQUOS OLED「DQ1ライン」(65V型:実勢価格37万6200円前後。55V型:実勢価格25万800円前後)

Sharp
AQUOS OLED「DQ2ライン」(65V型:37万5160円前後、55V型:23万7880円前後)

“家庭で見るテレビの映像”を追求してきたシャープのAQUOS OLEDは、ほかに比べて絵作りがちょっと個性的。人肌は少し赤みのある健康的な色合いで、RGBの色はとても鮮やか。誰が見ても美しいと感じる映像で表示します。アニメ作品のグロテスクなシーンでは、血の色が生々しい赤ではなく、ほんのりピンク色っぼく映るので、不快になることはありません。パステルカラーもきれいで、アニメとの相性はいいですね(鳥居さん)

▲「DS1ライン」

「DQ1ライン」

▲「DQ2ライン」

DS1ラインには、独自にチューニングした“S-bright パネル”を採用。輝度性能が高く、太陽光が入りやすい日中の明るいリビングでも映像が見やすい。付属リモコンの先端には、NETFLIXやprime videoのほか、テレビ放送の見逃し配信サービス「Paravi」の専用ボタンもレイアウト。目当てのネット動画をストレスなく探せる。

▲同社では以前から8Kテレビを扱っている。そこで培われた技術をもとに映像コンテンツを高画質化する"Medalist S2”を開発。これを搭載するDS1ラインの映像は、地上デジタル放送もネット動画も細部まで美しい

▲テレビの各種操作を音声のみで行える “ハンズフリー音声操作”に対応。帰宅した際に好きな番組をすぐに視聴できるほか、音量の調整も思いのまま。テレビに直結したHDD内の録画番組 もスムーズに視聴できる

5. 過度な自己主張をしないバランスの取れた映像が自慢

LG
OLED TV「G1シリーズ」(65V型:実勢価格47万2780円前後、55V型:実勢価格30万9800円前後)

有機ELパネルの供給企業であるLGのテレビは、世界市場で受け入れられる“絵作り”をモットーとしてきました。ここ数年で色の階調表現力や精細感も増し、最新モデル「G1シリーズ」の 映像は、国内メーカーの最上位機と比べて遜色ないほどです。欠点が見当たらない“優等生”で、いい意味で“個性がない”。過度の主張のない映像でアニメを満喫できます(鳥居さん)

世界シェア No.1の有機ELパネル供給メーカーという強みを生かして、最新鋭のディスプレイ「LG OLED evo」を採用。色や明るさの表現力が豊かな美しい映像を描き出す。画面本体のみを壁にぴったりと密着させたまま設置できる、超薄型のデザインも特徴のひとつ。テレビに左右されず、部屋のインテリアを自由のレイアウトできる。

▲何百万もの映像ソースを学習しているAI 統合の映像エンジン“α9 Gen4 AI Proc essor 4K”により、画質と音質をいつでも最適化。アニメや映画をはじめ、それぞれのコンテンツにふさわしい音と映像に自動変換する

▲室内の明るさに応じて映像を最適化する「Dolby Vision IQ」に対応。リモコンで明るさを調整したり、外光をカーテンで遮ったりしなくてもいい。Dolby Atmos対応のスピーカーシステムとの相乗効果で没入感も高い

有機ELテレビでのアニメ鑑賞をさらに満喫できる サウンドシステム&ブルーレイレコーダー

サウンドシステム

2chのステレオ音声で制作されることの多いアニメ作品ですが、最近では5.1chのサラウンド音声や、Dolby Atmosという立体音響を収録する映像ソフトも増えてきました。そのようなリッチなサウンドをアニメ映像とともに満喫したいなら、Dolby Atmos対応のテレビもしくはサウンドオーディオを導入しましょう(鳥居さん)

・ソニー
ホームシアターシステム 「HT-A9」(実勢価格:22万円前後)

コントロールボックスとワイヤレスで接続できる4つのスピーカーユニットで構成。スピーカーケーブルの煩わしい配線が不要で、サラウンド環境を構築しやすい。最新ブラビアをセンタースピーカーとして組み合わせることもでき、より豊かな臨場感を味わえる。

ブルーレイレコーダー

「最近のブルーレイレコーダーは、アニメ番組の録り逃しを防ぐ機能が充実してきました。例えばソニーの場合、放送日時がわかっている番組の“1月ヵ前予約”に対応。番組情報が一週間前に掲載されるEPGで起こりがちな予約を忘れる心配はありません(鳥居さん)

・登録するのを忘れてしまいそうな先々の番組予約に対応

・ソニー
「ブルーレイ ディスクレコーダー BDZ-FBT6100」(実勢価格:18万1500円前後)

情報が出た段階で、特番や新番組を予約できる新機能“先録”に対応1週間以内にならないと予約できないEPGとは異なり、最長1カ月前から予約できることで、撮り忘れを防げる。HDD容量は6TB。

・最初の1カ月分の番組を自動録画

シャープ
「アクオス 4Kレコーダー 4B-C40DT3」(実勢価格:11万9900円前後)

1ヵ月分(=最初の4話)を自動録画できる「ドラ丸」機能がアニメ番組に対応。4話まで見て、見続けるかどうかを選択できる。HDD容量は4TB。

・最大全12話分を手間なしで残せる

パナソニック
「4Kチューナー内蔵ディーガ DMR-4T402」(実勢価格:13万5000円前後)

見たいアニメを予約登録しておけば、設定次第で全12話を丸々録りおきできる。録画番組を出先のスマホで見られるのも便利。HDDは4GB。

 

>> 【特集】快適ラクチン趣味活モノ

※2021年11月6日発売「GoodsPress」12月号50-53ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/ナゴヤリュータ>

 

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