カルビー「ポテトチップス」新たな食感への挑戦 極限“薄スライス”&ひまわり油…商品開発担当者に聞く

新商品「ポテトチップス 超薄切り」の「こだわりしお味」(左)と「はちみつバター味」

新商品「ポテトチップス 超薄切り」の「こだわりしお味」(左)と「はちみつバター味」

 2025年に「ポテトチップス」誕生50周年を迎えるカルビー(東京都千代田区)が、新商品「ポテトチップス 超薄切り」の「こだわりしお味」と「はちみつバター味」の2種類を7月1日からコンビニエンスストア先行で発売しました。

「ポテトチップス 超薄切り」は「シンポテト」をリブランディングし、長く親しまれている「カルビー ポテトチップス」シリーズの新ブランドとして新商品を位置づけしました。特長は、ジャガイモを極限まで薄くスライスし、ひまわり油でフライしたサクサクっとした軽い食感になっています。そこで、新商品を開発した経緯について、マーケティング担当の飯尾彩織 さんと開発担当の石川真優さんに聞きました。

極限の薄さを追求「開発期間6年」

Q、ポテトチップスを“極限まで薄く”しようとした経緯について教えてください。

石川さん「お客様にもっとポテトチップスを楽しんでほしいという思いから、極限まで薄くした新しい食感のポテトチップスを開発しました」

Q、サクサクっとした軽い食感にするために、ひまわり油を使用することになって経緯を教えてください。

石川さん「あっさりとしたひまわり油は、ジャガイモの味を邪魔せず、『ポテトチップス 超薄切り』の厚さに最もマッチした油だと考え、選定しました」

Q、“極限まで薄く”スライスするために苦労・工夫した点はありましたか?

石川さん「開発期間は6年です。2014年から試作開始テスト販売を経て、2019年に量産ラインの稼働を開始しました。向こう側が透けて見えるくらいの薄さを目標に、厚み調整は0.1ミリ以下の単位で、極限に薄くなるよう試作を進めました。薄く切るとジャガイモをカットする回数が増えるため、量産ラインには専用スライサーを導入しています」

Q、ひまわり油に行き着くまでの苦労・工夫も教えてください。

石川さん「菜種油、オリーブオイル、グレープシードオイルなど、さまざまな品種や組み合わせを検討し、ひまわり油にたどり着いています。カルビーではひまわり油を購入するルートがなかったため、多量のひまわり油を供給できるサプライヤーの検討にも時間がかかりました」

Q、今回発売されたフレーバー「こだわりしお味」と「はちみつバター味」の味の特長を教えてください。

石川さん「『こだわりしお味』は、粒度の異なる塩とうまみを配合し、シンプルながらも飽きのこない味わいです。一方の『はちみつバター味』は、甘じょっぱい味わいで一度食べるとやみつきになってしまう味わいになっています」

 飯尾さんによると、今回のリブランディングによって、「シンポテトの時を上回る売り上げとなっております」と明かしながら、購入者からは、「軽い食感がおいしい!」「ひまわり油の軽さと適度な内容量がカロリー摂取の罪悪感を忘れさせてくれる」「ザ厚切り・通常・超薄切りの3つを買って食べ比べた」といった声が届いているということです。
「食感や超薄切りならではのポイントにしっかり注目いただき、評価の声をいただいております」と喜んでいるということです。まだ、食べていない人は、ぜひ食べ比べして、味や食感の違いを楽しんでみるといいかもしれません。

オトナンサー編集部

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