「iPhoneのカメラ」をもっと賢く便利に使うワザ

iPhoneのカメラで撮影した写真を管理するアプリの機能がどんどん進化してます(写真:icchiyyphoto)

今年のゴールデンウィークは、緊急事態宣言などの行動制限がかかっていない3年ぶりの大型連休になりそうだ。コロナ禍がひと段落したということで、旅行に出かける人も多いだろう。普段行かない場所に出かけたときに、活躍する機会が増える機能の1つが、カメラだ。撮った写真を、一緒に旅行している友達にAirDropでシェアしたり、SNSに投稿したりする機会も増えるだろう。

進化を遂げている「写真」アプリ

そんなときに覚えておきたいのが、iPhoneで写真を管理するための「写真」アプリの機能。もともと、写真の編集までこなせる多機能なアプリだったが、OSのバージョンアップとともに、AIでの写真分類機能や撮影情報の編集機能が搭載されるなど、さまざまな進化を遂げている。一方で、ユーザーインターフェイス以外の機能だと、なかなか変化に気づきにくいのも事実だ。

ここでは、そんな機能の中から、写真をシェアしたり、管理したりするのに役立つ「写真」アプリのテクニックを紹介していこう。iPhoneを使って撮影の機会が増えるゴールデンウィーク前に覚えておけば、役に立つこともあるはずだ。

一口に写真といっても、iPhoneで撮った写真には、目に見える映像だけでなく、さまざまなデータが付与されている。位置情報はその1つ。カメラ初回起動時に位置情報を付与する権限を与えておくと、写真と一緒に撮影した場所を記録してくれる。ほかにも、ポートレートモードで撮った際の深度情報や、Liveフォトでの映像など、写真にはさまざまなデータが格納されている。

ただし、ほかの利用者や端末に写真を共有しようとすると、一部のデータがカットされてしまう。深度情報を残しておき、相手が写真のボケ具合を自由に編集できるようにしたいといった場合には、共有時の設定変更が必要になる。逆に、家の位置がわかってしまうような写真は、共有する際に位置情報を削除しておいたほうがいいだろう。

共有時は「位置情報」を削除する

こうした情報をコントロールする際に利用するのが、共有メニューの「オプション」だ。設定方法は、次のとおり。まず、共有したい写真を開き、画面下の共有ボタンをタップする。すると、写真が選択された状態になり、共有メニューが表示される。この画面をよく見ると、画面上に「1枚の写真を選択中」と書かれた文字の下に、「オプション」という項目があることがわかるはずだ。

「オプション」をタップすると、「位置情報」と「すべての写真データ」というボタンが表示される。標準の状態では、「位置情報」がオンに、「すべての写真データ」がオフになっているはずだ。このままの状態で写真をAirDropやメールなどで送信すると、相手に写真の位置情報がそのまま伝わってしまう。アプリによっては自動で位置情報を削除することもあるが、家の中で撮った写真などは、自分で消しておいたほうが安全と言えるだろう。

共有時に「オプション」をタップすると、位置情報を削除したり、AirDrop時に深度情報などをつけたりすることができる(筆者撮影)

逆に、「すべての写真データ」がオフになっていると、AirDropやメールで送信した写真から、必要な情報が消えてしまうことがある。例えば、背景をボカして撮影する「シネマティックモード」で撮った動画を、iPadで編集したい場合、ここをオンにせずにAirDropなどで共有すると、共有先では深度の変更ができなくなる。編集前と後、両方の写真を友達にAirDropで渡したいときなども、ここをオンにしておくようにしたい。

「写真」に付加される情報は時間や位置情報などさまざまだが、写真だけでは伝わらないこともある。味やにおいなどは、そうした情報の1つだ。毎日のランチの写真を記録として撮っておいても、写真だけでは、おいしかったのか、そうではなかったのがわからない。記憶が薄れてしまえば、写真を見て再訪するかどうかを決めるのが難しくなるはずだ。

そんなときに便利なのが、写真にキャプションをつける機能。写真に説明書きをつけておけば、画像以上の情報を思い出すのに役立つ。キャプションは、カメラで撮った写真はもちろんのこと、スクリーンショットにも残しておくことが可能。何のために取ったスクリーンショットかを書いておけば、後で削除するか保存したままにしておくかの判断もつけやすい。

画像以上の情報を残せるキャプション機能

筆者の場合、iPhoneの新モデルをレビューするようなときに、条件を変えて写真を撮り比べることがある。例えば、ナイトモードのオン、オフ両方で写真を撮るケースがこれに当たる。ディテールまで見れば違いはわかるが、「写真」アプリのサムネイルだと、どちらがナイトモードの写真なのかが判断しづらい。このようなケースで、何の写真を撮ったのかという意図をキャプションに入れておくと、後から写真が整理しやすくなる。

写真を上にフリックすると表示されるキャプション欄に、説明書きを加えておくことが可能だ(筆者撮影)

また、スピードテストの結果を、時間や場所を変えてスクリーンショットで記録しておくときにも、キャプション機能が活躍している。スクリーンショットの場合、写真の撮影と違って位置情報が記録されないため、キャプションとして手動でどんな場所だったかを残しておくと、後から参照したときにどこで測った結果なのかがすぐにわかる。

記事執筆用に撮る写真やスクリーンショットは、少々特殊なケースかもしれないが、上記のように食べ物の写真を記録しておいたり、旅行中の思い出を書き込んでおいてもいい。後で写真を見返したいときにも、キーワードを元に検索が可能になるのがキャプションのメリットと言えるだろう。手順は簡単で、写真を表示している際に上方向にフリックし、キャプションと書かれた欄に文字を書き込むだけでいい。

iPhoneの「写真」アプリには、AIが導入されており、「ライブラリ」タブでは、お勧めの写真が自動的に表示される。スクリーンショットなどは基本的に省かれるため、「年別」「月別」「日別」などにしておけば、写真がキレイな状態に並べられる。ただ、重複している写真や、記録用に撮った写真などが省かれがちで、日別にしても、必要な写真が見つからないこともある。

このようなときには、タブを「すべての写真」に切り替えればいいが、今度は写真と動画に、スクリーンショットまで混ざってしまい、あまり見栄えがよくない。後から見返す可能性が少しでもある写真やスクリーンショットは極力残しておくという人でも、これらが常時表示されている必要はないはずだ。このようなときには、写真の「非表示」機能を使うといい。

削除するか迷う写真やスクショは「非表示」が便利

例えば、たまたま見ていたサイトに出ていた商品を後で購入したいときにスクリーンショットを取っていたとする。比較検討のため、複数のスクリーンショットを撮ったが、「写真」アプリの「ライブラリ」を開くとすぐに目に飛び込んできて、自分で撮った写真が探しづらい。「非表示」機能は、このようなときに便利だ。筆者も、スクリーンショットは後で使う可能性があるため、一応残しているが、基本的には非表示にしている。

共有メニューから「非表示」を選ぶと、「ライブラリ」に写真やスクリーンショットが表示されなくなる(筆者撮影)

方法は次のとおり。まず、「写真」の「ライブラリ」に表示したくない写真やスクリーンショットを開き、「共有」ボタンをタップする。このメニューの中に、「非表示」という項目がある。ここをタップすると、表示はされなくなるが、アルバムには残る説明画面が表示される。ここで「非表示にする」をタップすると、「ライブラリ」のタブで写真やスクリーンショットが表示されなくなる。

再度表示させたいときには、「アルバム」タブをタップして、画面下にある「非表示」を選択。ここで、非表示にした写真やスクリーンショットの一覧を見ることができる。なお、この「非表示」の項目自体を、「アルバム」タブから消してしまうことも可能だ。見る機会が少ない場合は、この設定をしておいてもいいだろう。「設定」アプリの「写真」で「“非表示”アルバム」をオフにすると、「アルバム」タブから「非表示」の項目が消える。

あくまで簡易的な手段だが、あまり人に見られたくない写真を念のために隠しておくためにも利用できる。万が一、他人にロックを解除した状態のiPhoneが使われてしまった場合でも、写真を見るのを防ぐことが可能だ。パスワードをかけられるわけではないため、決して万全ではないが、「アルバム」タブの「非表示」自体をオフにしておけば、気づかれにくくなる効果はありそうだ。

(石野 純也 : ケータイジャーナリスト)

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