最新!「有名企業への就職に強い大学」トップ200校

有名企業400社への実就職率ランキングで4年ぶりにトップ返り咲いた一橋大学。56.7%の数字はコロナ禍前を上回っている (写真:風間仁一郎)

来春に就職する2022年卒生の就活も、新型コロナウイルスの感染拡大で2021年卒と同じ状況になっている。昨年は、2月に予定されていた大規模な企業の合同説明会が中止になり混乱したが、今年はコロナ禍の中で始まり、ネットを活用した落ち着いたスタートとなった。ただ、企業も学生も採用に不安を抱えている。最終面接までオンラインで行うところもあり、企業に一度も訪問することなく内定を勝ち取る例もあるようだ。

有名企業400社への実就職率を集計

このような状況下で今年の春に就職した2021年卒の大学別就職実績はどうだったのか。有名企業400社の実就職率(400社就職者数÷<卒業(修了)者数-大学院進学者数>×100で算出)から見てみよう。400社は日本を代表するトヨタ自動車、日立製作所、三菱UFJ銀行など、日経平均株価指数の採用銘柄や企業規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選んだ。なお、一部が未回答の東京大学は表から除いている。

2021年卒の400社への就職者数合計は570大学の5万3310人で、2020年卒より7481人、12.3%の減少だった。大手企業も採用を減らしており、コロナ不況と呼ばれる状況になりつつある。今春は学生に人気の高い航空や旅行代理店、デパートなどが採用数を大きく減らした。

さらに近年では、AIの活用でメガバンクをはじめとする銀行も採用を減らしている。文系学生の就職先が減り、とりわけ女子の就職が厳しくなってきている。企業の採用支援を行っているワークス・ジャパンの清水信一郎社長は「女子はIT企業に流れているのではないか」と見ている。

その中で有名企業に強い大学はどこか。大学別の400社への実就職率を見ていこう。

トップは一橋大学。3年連続で首位を守ってきた東京工業大学(2位)を久々に逆転した。しかも56.7%の高率で、コロナ禍前の2019年の55.0%を上回った。両大学とも行きたい企業、業種が決まっている学生が多い大学だ。昨年より実就職率がアップしているのは、上位では4位の豊田工業大学と14位の京都大学、18位の京都工芸繊維大学で、下がっている大学が多く400社への就職も厳しい。

一橋大は、文系学部のみの大学だ。就職者の多い主な企業は、楽天グループ37人、みずほフィナンシャルグループと三井住友銀行が各15人、日本生命保険13人、三菱UFJ銀行11人、日本政策金融公庫と日立製作所が各10人など。金融に強いのが特徴だ。銀行の採用人数は減っているが、それは一般職が中心で、総合職の採用人数はあまり変わっていないため、一橋大からの就職者が多くなっている。

卒業生数が1013人と少なく、楽天グループの就職者数が群を抜いて多い。一橋大の他のIT企業就職者は、ソフトバンク4人、サイバーエージェント2人、ヤフーやディー・エヌ・エーはゼロだから、決してIT企業志向が高いわけではない。やはり、楽天の代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏が、一橋大出身ということが影響しているのだろう。

2位の東京工業大(54.0%)は、学部と大学院をあわせた6年一貫教育を実施している理系の大学だ。就職者の多い企業はソニーグループ43人、日立製作所29人、富士通28人、旭化成グループ、NTTデータ、ホンダが各22人、野村総合研究所21人などだ。大手製造業に強いことがわかる。なかでも旭化成グループは大学別で第1位の採用人数だった。

トップ10の半数が理系大学

3位は私立大トップの慶應義塾大学で40.9%だ。就職者の多い企業は東京海上日動火災保険82人、三菱UFJ銀行76人、みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、アクセンチュアが各70人、富士通68人、楽天グループ59人などだ。メガバンクはいずれも、もっとも採用者が多い大学で、金融に強いことがわかる。

一方、慶應と何かと比較される早稲田大学は10位だが、400社就職者数はもっとも多い3402人だった。就職者の多い企業は富士通85人、NTTデータ81人、楽天グループ78人など情報通信関係の企業が上位にきているのが特徴だ。

公立大トップは6位の国際教養大学となっている。就職の厳しい女子大では、34位の津田塾大学がトップで、46位の東京女子大学、47位の日本女子大学と続く。東京の女子大が強い結果になっている。

上位は理工系の大学が多く、トップ10のうち5校が理工系の大学だ。過去の例から見ても、コロナ不況で大卒者の就職が厳しくなれば理系人気が高まる。リーマンショックによる不況時でも、大手企業は全体の採用人数は減らしたが、メーカーを中心に理工系出身者の採用はそんなには減らさなかった。

■データについて
データは8月末日現在で卒業生数100人以上の大学が対象。400社実就職率(%)、有名企業400社への就職者数÷〔卒業生(修了者)数-大学院進学者数〕×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差による。一部の学部・研究科などを含まない大学もある。大学名横の*印は大学院修了者を含むことを表す。設置の「国」は国立、「公」は公立、「私」は私立を表す。大学院進学者数の「-」はゼロまたは未集計。有名企業400社は、日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定。東京大学は一部未回答のため表に含まない。

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